#沖縄県

首里之印、普猷の印

書棚にある伊波普猷の「古琉球」(昭和17年)を開くと、大きな印章の写真が掲載されている。 清の康熙帝からの冊使が、琉球国王に送った「琉球国王之印」。 清と琉球国間でやり取りする文書で使用するものだ。国王の尚質(1629-1668)が、康熙帝に…

ミカンを食べながら沖縄のクネンボを思う

与那原恵さんの「首里城への坂道」の中に、宮古島の子守唄「東里真中(あがずさとんなか)」が出て来る。 蜜柑木(ふにりあ)が うが如んよ 香ばしゃ木が うが如んよ 島覆い 照り上がりよ 国や覆い 照り上がりよ 蜜柑の木が成長するように、香ばしい木が成長…

誕生祝の南蛮で東南アジアを想像する

細が誕生祝を買ってくれるというので、ならば、と一緒に神保町へ行って、骨董を買ってもらった。 南蛮という、無釉の小壷だが、茶道具の世界では、「南蛮・島物」として珍重されているらしい。 初めて、この器を見たとき、沖縄の国吉清尚さんの作品を連想して…

沖縄にミサゴが先着してしまった

サシバより先に、ミサゴが沖縄に着いてしまった。 ミサゴ=OSPREY。強引なやり方。 「audubon birds 」の osprey ミサゴは、魚を獲るワシタカ類。魚を掴む技術は、「四本の趾のうち前に向かった三本の外側の一本が後方に回転し得る事であって、この点…

サシバの渡りの時期に沖縄を思う

鷹が移動している。 南に向かうサシバは、9月中に長野の白樺峠で1万1000尾、滋賀の猪子山で5000尾超を観測した、とhawk migration network of japan のHPが各地の速報を伝えている。 http://www.gix.or.jp/~norik/hawknet/hawknet00.html 台風が…

石垣島・牧野清さんに教わったこと

家族3人で石垣島や、竹富島で過ごした夏は、思い出深い。 ビートたけしがバイク事故で重体になったニュースが石垣島にも飛び込んだが、 先島の美しく穏やかな礁湖に身を置いていたので、はるか遠い都会の出来事に思えた。 石垣市の土産屋のレジになぜか、一…

船は隼、鷲であり、コノリでもあった説

舟は、ワシタカに例えられていたのだなあ、沖縄の事物、歴史に触れるにつけて、思うことが多い。 陰暦5月4日に行われてきたハーレー「爬竜船」の競漕。 船は「隼」と言われた。前に紹介した松田毅一少年の「台湾・沖縄の旅」には、昭和10年代の那覇のハー…

人工ミサゴは、危険です

冬、渡良瀬遊水地に出かけたことがある。 年季の入ったバードウォッチャーが多数集まっていた。チェアーを出して、沸かした珈琲を飲みながら、じっと待っている人もいた。 彼らは、ミサゴを待っていた。 先生といわれるベテランがいて、覗いてごらん、と据え…

沖縄にペリー提督が持ち込んだ花

バレンタインデーなので、オフィスにチョコが集まる。どうせ、恋する年齢が過ぎている者ばかりなんだから、と皆でテーブルに出して食べあう。 猫を描いたチョコがあったので、我が家のオス猫にひとつ持ち帰る。もちろん、猫にチョコは毒だから、見せるだけ。…

昭和12年、少年が描いた沖縄・普天間

大阪府立天王寺中学(現・高校)の一生徒が、昭和12年に、台湾と沖縄を旅し、立派な本を上梓した。松田毅一少年の「台湾・沖縄の旅」(学校印刷、1円20銭)。 神保町で、辞書を作っている知人と会い、「最近は中国、台湾からの旅行者が神保町の古本屋を漁っ…

対馬の情熱家と久米島の海水温度差発電

沖縄・久米島で、海水温度差発電の第一歩が踏み出された。 沖縄タイムズが1月27日付で報じた。 県が県海洋深層水研究所(久米島町)で2012年度、海水の温度差を利用して電力を生み出す「海洋温度差発電(OTEC)」の100キロワット級発電プラントを…

沖縄フォーク村が那覇で復活するらしい

沖縄フォーク村の、メンバーと大森で飲んだ。彼は今は歌っていない。来春に沖縄・那覇で復活コンサートを開く話が進んでいるらしい。ちょっと逡巡していた。 彼らの歌は、1972年に那覇で録音され、インディーズの走りの様なエレックレコードから発売され…

リュウキュウアオヘビで、奥泉光に感心したこと

やっと時間に余裕が出来た。 上野の「ゴヤ展」、映画「エンディング・ノート」。 気にかかっていたものを、見た。 赤坂で、仲間の年末チャリティオークションに参加して、持ち込んだグッズをセリにかけ、 ワインと食用油とフリーズドライ醤油をセリで落とし…

「上杉茂憲」を読みながら沖縄の嘆きを想う

知人に譲った迷い猫は、暴れているようだが、おかげで知人からは、家庭に笑い声が絶えないと、感謝された。ホッとした。 我が家の猫は、相変わらず、医療用のカラーをつけた生活を強いられている。出張で5日間留守にして戻った処、猫が鼻に入れたチューブを…

沖縄のF15墜落で思い出したこと

7月に沖縄本島の北西200キロの海上で、自衛隊のF15戦闘機が墜落したが、その事故調査報告が9日にあった。 沖縄タイムズなどによると、原因は、パイロットが失神したか、あるいはそれに近い状態だったため、という。 思い出した話がある。戦闘機乗りだっ…

沖縄には台湾原産のヘビもいるのか

外来種の大ヘビが沖縄中部のうるま市で捕獲された― 沖縄タイムズによると、2㍍10㌢ほどの長さで川で死んでいた。 ハブ以外にも、居るのである。 タイワンスジオ。 http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-10-31_25422/ 1970年代後半、台湾から沖縄中…

ゴヤのファーストネームと八重山と

細が友達と「ゴヤ展」に行って来た。 ゴヤというと、若い頃読んだ「ゴヤのファーストネームは」という詩集のタイトルを今でも思い出し、はて、ゴヤのファーストネームはなんだったか、気になった。 その詩集は、飯島耕一のもので、 「何にも興味をもたなかっ…

優先席でのカン違い

帰宅の電車で、疲れていたので、優先席に坐ってウトウトしていたら、目の前に女性が立っていて、どう見ても、お腹が出ているように思えたので、慌てて、どうぞ、と席を譲ったら、どうして私が、という驚いた表情で、結構です、と言われてしまった。 妊娠中で…

沖縄の語り口になっていない映画はツライ

沖縄を舞台にした「ちゅらさん」は、面白いNHKの朝のドラマだったが、沖縄出身の友人は、堺正章のしゃべり方だけは、沖縄のイントネーションと違っていて、笑ってしまった、といっていた。 夫婦役の田中好子のしゃべりは、と聞くと、「沖縄の人が話してい…

琉球資料の東博の解説を解読する

東京国立博物館の「空海と密教美術展」は、仕事の合間を縫って、平日を選んで出かけたものの、人出の多さに驚いた。見終わって、一階で通常展示を見ていたら、沖縄・壷屋焼の厨子甕の見事なものが2点展示してあった。 うち一点は、下のHPで、小さいが写真…

沖縄系古本の前の持ち主

まだ暑いが、暦では秋。読書で過ごす。新刊書を読むより、古本を楽しむ。古本は、別の楽しみもある。 前に手にしていた人が分かることが多いのだ。沖縄関係の本に限っても東京・高円寺の球陽書房で手に入れた笹森儀助「南島探検」の1968年の復刻版は、法大沖…

沖縄のカマキリの方言、イサトゥ

カマキリの呼び方は、日本全国で調査されている。 東條操「方言の研究」を読んだら興味深い「関東における蟷螂の俚言」という項があり、柳田国男、佐藤清明氏らが方言分布をやったと書いてあった。 カマキリには、日本では随分沢山の呼び方がある。 分類して①…

ほんとうかいな、沖縄の長身古代人

沖縄・糸満にある摩文仁ハンタ原遺跡。そこから出土した縄文時代後期の腕の人骨から、推定身長169センチの長身の縄文人だったことが判明したと、マスコミ各社が報じた。 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110830-00000012-mai-soci 驚いた。縄文時代…

竹富島のひんぷんで思い出したこと

沖縄の民家の入口に、魔物が入らないよう、作られた壁、「ひんぷん」のことで、思い出したことがひとつある。 もう随分前の夏、竹富島出身の方の好意で、家族3人きりで、同島の民家に泊まったことがあった。 自炊生活は、それは楽しい時間だったが、その民家…

沖縄の旅 おまけ

沖縄の旅は、東京の友達の、那覇の実家に、家族で挨拶しに行くのが目的だったが、初日に終えてしまったので、後は、那覇界隈を予想以上に、楽しむことができた。 沖縄そばの、知らなかった店も発見した。国場の「すーまぬめぇ」。クーラーの効いた室内は満員…

沖縄の魔物も、ハブも直進する

今回の旅行では、那覇・国際通りの土産店のウインドー越しに「石敢當」(いしがんとう)の土産が 沢山置いてあるのに気付いた。 http://item.shopping.c.yimg.jp/i/j/okami_a1670 シーサーについで、土産物の世界に石敢當が登場したことに正直驚いたし、三越…

那覇の牧志の子猫たち

久しぶりの那覇。平和通りの路地から、隣の通りをうろうろしながら、中国茶の店を探した。あった、あの赤い看板の店「台湾茶屋」。歩き疲れて、一服するにも最適な店なのだ。随分以前は公設市場内に、ソーメンを食べさせる一角があって利用した。なくなって…

国吉清尚さんの後、楽しみな中田さん

僕は、焼き物のことは素人だし、好きなものしか買わないし、豪華なものは買えないし、買ったものは、必ず使うことにしている。 随分と昔、平和通りがもっと活気があったころ、偶然、大見屋さんという陶器店に入り、国吉清尚さんの焼き物を見つけて、欲しくな…

沖縄・コマカの海を再訪

沖縄小旅行を楽しんできた。 うち一日は、那覇から知念に車で出て、小さな船に揺られて、コマカ島へ向った。 シュノーケルを付け、浜で泳ぎ、チョウチョウウオから、コバルトスズメ、エンゼルフィッシュなど、 数え切れない種類の魚を目にした。タイ科とおぼ…

首里・中山門破却は鉄道敷設のためかも

明治28年の「訂正中学日本地誌全」は、改訂版のようなので、その前に「中学日本地誌全」が発行されていたのだと思われるが、詳しくは分からない。 著者・三宅米吉は、歴史学者、教育学者として知られるが、若きころは、『方言取調仲間』を作って、全国の方言…