沖縄フォーク村が那覇で復活するらしい

 沖縄フォーク村の、メンバーと大森で飲んだ。彼は今は歌っていない。来春に沖縄・那覇で復活コンサートを開く話が進んでいるらしい。ちょっと逡巡していた。
 
 彼らの歌は、1972年に那覇で録音され、インディーズの走りの様なエレックレコードから発売された。あれから、40年、もう一度皆で集まろうという、タイミングなのだろう。
 店の主人が、古手の音楽ライターなので、その頃の「新譜ジャーナル」のコピーを見せてくれた。『沖縄フォーク村』のレコード評だ。LPをプロデュースしたTBS(当時)の桝田武宗さんが、自ら書いている。
 
「具体的な生活の裏づけを持たない歌だったら誰にだって唄えるだろう。歴史を語らない歌だったら誰にだって唄えるだろう」「唯々、一生懸命まっとうに生きて行こうとしている人を動かせる歌が欲しい」「沖縄フォーク村の連中の唄う歌は私に深い感動を与えてくれた。私がはじめて彼らの歌を聞いたのは、復帰を目前に控えた月の初めの頃で、(中略)その新鮮さにびっくりした」
 
「フォーク村の村長佐渡山豊の「ドゥチュムニー」(独り言)をはじめカンクローの「あっけらかん」魔世中信也の「わったあ島沖縄」じーんずの「ゆうなの花」北炭生の「生きていようネ」どれも素晴らしい歌ばかりだ」
「日本の縮図みたいな沖縄の中で苦しみ乍ら、哀しみ乍ら、そして楽しみを見つけ乍ら生きている 沖縄の若者達を正しく理解するために、一人でも多くの本土の若者に『沖縄フォーク村』の歌を聞いてもらいたいと思う」
 こういう文章も、最近見かけなくなった。
  
 フォーク村の仲間同士、40年間連絡を取り合って来たわけではなく、世間によくあるように、色々な出来事があったらしい。
 沖縄フォーク村の歌手たちが、歳月を飛び越えて来春沖縄で一堂に会するのか、どうか。まだまだ、彼らが、パワーを持ち続けているのかどうか、仕事を休んで、那覇に飛んで、彼らを近くで目撃せずにはいられない。
 
イメージ 1 「沖縄フォーク村」の復刻CD 時々聞いている