冬、渡良瀬遊水地に出かけたことがある。
年季の入ったバードウォッチャーが多数集まっていた。チェアーを出して、沸かした珈琲を飲みながら、じっと待っている人もいた。
彼らは、ミサゴを待っていた。
先生といわれるベテランがいて、覗いてごらん、と据えられた望遠カメラを見せてくれた。遥か彼方の木に鳥が止まっていることだけ、判った。
ミサゴだという。
飛び立って、もっと近くに現れ、魚を捕まえるのを待っているのだった。
なんで、こんなことを思い出したのか。
沖縄で、騒ぎになっている「ミサゴ」のせいだ。
世界の彼方此方で、「ミサゴ」が墜落している。
野生のミサゴは両翼を高々と挙げて、ホバリングして水中の獲物を狙う。両手を挙げたような姿が特徴的で、見事なものだ。
回転する羽根を左右につけた人工の「ミサゴ」は、野生のミサゴを真似ているのだと、よく判る。
しかしね、着水が正確な野生とは大違い。
出直すしかないね。「ミサゴ」ー英語で「オスプレイ」 「OSPREY」。