沖縄の民家の入口に、魔物が入らないよう、作られた壁、「ひんぷん」のことで、思い出したことがひとつある。
もう随分前の夏、竹富島出身の方の好意で、家族3人きりで、同島の民家に泊まったことがあった。
自炊生活は、それは楽しい時間だったが、その民家には、「ひんぷん」があって、なぜか穴が空いていた。
半世紀以上、修復していないということは、決して忘れないということなんだろうか、と細と、その夜話したものだ。
穴を修復すべきは、壊した国の人たちだ、半世紀たとうが、謝りに行かなければ、ずっと穴は残るんだ、きっと。