2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「琅玕洞」と「吾八」

115年前、我が事務所の近所に高村光太郎の「画廊」があった。明治43年(1910)に開業した「琅玕洞(ろうかんどう)」。神田淡路町1丁目1番地の交差点の辺りにあり、東京で評判の牛肉レストラン「中川牛肉店」の隣だった。 「弟と一緒に神田淡路町…

恒友の仲間だった彫塑家今戸精司

神田神保町の呂古書店から「これくしょん」61号(昭和17年12月)が届いていた。 森田恒友(故人になっていた)の文楽人形の頭の絵が表紙で、モノクロ版画8作品も和紙に刷られていた。 「吾八」発行なので、注文したとき大阪新町の吾八かと勘違いした。同誌は…