2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

1冊の古本から恒友と龍蔵に辿り着く

そんなことで、画家森田恒友と鹿島龍蔵氏のつながりをさらに調べるとー。 国立近代美術館に収蔵されている森田作品20点(油彩、日本画、素描、墨絵淡彩の画帳)は、すべて龍蔵氏の子息(父といっしょに震災後の町を歩いた次郎氏)が、昭和30年に寄贈した…

きっかけは龍蔵蔵書

仕事場の近所、神保町の古本店に立ち寄って、2冊ほど書籍を購入した際、 「それは、鹿島龍蔵さんの蔵書だったんですよ」とご主人が話しかけてきた。 話によると、書庫の蔵ごと手に入れたらしい。平積みしてある「工藝」など、店内には同氏の蔵書がたくさん…

車馬図の陶印を見つけた

神田淡路町界隈には、古い店舗があって興味深い。 ランチ休憩の帰り、いつも前を通るハンコ屋を覗いた。 来年の十二支『亥』のハンコが店の外のワゴンにおいてあったからだ。 店内には、ペルシャ、シルクロードの印章など、興味深いものが飾ってあって、店主…

京都・法勝寺九重塔の風鐸を想像する

中国・洛陽の九重塔の風鐸について記したが、かつて日本にも九重塔が建てられていた。 11世紀後半、白河天皇(法皇)によって京都に創建された法勝寺(ほっしょうじ)の九重塔。15世紀の応仁の乱で壊滅し、今は京都市立動物園になっている。 「日本の歴…

ダルマと九重塔の風鐸

昔、モンゴルの寺院を訪ねたときに、2階の軒の隅に吊るされた風鐸が揺れて、音が鳴り続けたのを覚えている。草原の風が強かったのだろう。 同行した女性歌手Kさんが「あの鐘はなんといったらいいのか知ってる?」 と聞いた。 「風鐸だと思います」。 すん…