2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ミサゴが落としたイタチザメ

カリフォルニア州南部のゴルフ場に、体長2フィート(約61cm)のイタチザメが降って来た、とAPが伝えている。 2箇所に、傷が残っていたので、鳥が脚で捕まえて落としたのだろうと、推測している。ゴルフ場にいた人たちがサメを海に戻して助けたという…

猛毒の鳥、鴆を想像する

鴆(ちん)という謎めいた鳥がいる。 蛇を食べ、羽に毒があるという。室町時代の『太平記』では足利直義の死因は、この鳥の毒「鴆毒」だ、と記している。 18世紀前半の加賀騒動を扱った巷説では、幼君重照の枕元で女中の幽霊が現れ、鴆の羽根を猪口に浸して…

鷹犬は米やパンを食べさせられた

鷹狩りで、鷹のお供をする鷹犬について、あらたな知見を得た。 動物考古学者の松井章さんが、すごく面白い発表をしていた。 奈良時代のこと。平城京の長屋王の邸宅跡で見つかった木簡群に、犬に米飯が与えられた記述が見つかった。犬を米飯で肥やして、食用…

瀬戸内にいた肥人

前回書いた中で、瀬戸内海沿岸で出土した装飾須恵器に肥人の騎馬姿が描かれているという仮説は、自分でも少し無理があるかな、と思ったが、「播磨国風土記」を思い起して、おかしくないと思い直した。 熊本の人が岡山や兵庫で描かれるのは普通は考えにくいが…

倉敷考古館の鉢巻おじさんや、肥人の鉢巻のこと

鉢巻おじさんとか、鉢巻の馬乗りとか、装飾須恵器に多くの鉢巻人物像があるのを知った。 倉敷考古館の「よもやまばなし」に、何回かに分けて紹介されている。実に興味深い。 http://ww51.tiki.ne.jp/~kura-kouko/yomoyama39.html 装飾須恵器は、古墳時代後期…

たたら製鉄の番子の鉢巻

色のことは、色の専門家の話に耳を傾けるのが一番だろう。赤い鉢巻のことだ。 「 上村 六郎染色著作集5」に「たたら師の赤い鉢巻と赤褌」という一稿があった。 「『山陰民俗』第十号によると、池田和生氏の『千種たたら聞書』と云う報告の中に、兵庫県宍粟…

モンゴルの地図が出て来た

部屋を片付けていたら、モンゴルの地図が出て来た。モンゴルの地図には面白いのがある。 下は、古生物地図。発掘された恐竜の骨などを元に、モンゴルでの古生物の分布を記している。 南のゴビには恐竜がウヨウヨしていた、ことがわかる。 西部には、恐竜より…

偶然サシバを見て、豪州の鷹の絵を思い出した

仕事で静岡市の西ヶ谷という処に行ってきた。夕方4時すぎ、空に12羽程度のタカの群れを見つけた。この時期、この場所、を考えると、南に向かって移動するサシバだと思った。 そばにいた若い仲間に、あれサシバじゃないか。よく見たほうがいいよ、縁起がい…

カレー店で出会ったインドの鷲

昨夜、インドカレー店に出かけ、インドのビールを頼むと、ワシのラベルの「BLACK EAGLE」が出て来た。 ここでも、ワシタカに出くわすとは。南インド出身の主人に尋ねると「マハラジャ」と、「キング・フィッシャー」と、この「ブラック・イーグル…

埴輪の鉢巻は赤、と推論する

ハチマキを2廻り巻く像というのは珍しい。 この埴輪が出土したのは、埼玉県加須の古墳。 図像、立体像では他に見たことがない。 あえて近いものを探すと、文献で、また、スガルに結びついてくる。 スガルは、「日本霊異記」の第1の説話に出てくるのだが、…

憂歌団を聴いて、更に赤い鉢巻にこだわる

久しぶりに、憂歌団の名前を見た。朝の通勤途中、訃報でー。 仕事を済ませ、スチュワートさんの英会話も終えて、我が家で、レコードを探しまくって、LP「rolling steady」を見つけて聞く。 「当れ! 宝くじ」 Sleepy John Estes と共演した憂…

馬の右乗りは、やはり、6世紀に遡った

日本の騎馬文化の左右の感覚の変化について以前に触れたことがあって、古墳時代も戦国時代のように、当時の日本人は現在とは反対側の、馬の右側から騎乗したのではないか、と仮説を述べたことがある。 馬と馬子を描いた埴輪で、馬子の立ち位置が、馬の右側の…

沖縄にミサゴが先着してしまった

サシバより先に、ミサゴが沖縄に着いてしまった。 ミサゴ=OSPREY。強引なやり方。 「audubon birds 」の osprey ミサゴは、魚を獲るワシタカ類。魚を掴む技術は、「四本の趾のうち前に向かった三本の外側の一本が後方に回転し得る事であって、この点…