2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

寒がり猫と泥棒かささぎ

神田神保町の猫の居る古レコード店へ行く。 レコードの上に猫がいない。 寒くなったので、奥の部屋で温まっているのだという。 最新入荷の箱の中に、フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団のLPが沢山ある。 かささぎの写真が使われている1枚があった。英…

博多で見つけた仙厓もなかとインドネシア猫

福岡から昨日戻った。福岡空港で土産物を探していたら、仙厓の最中があったので、何も考えずにすぐ買った。仙厓のことは、前にも書いているが、菓子になるほど世に知られるようになったのかと思った。 江戸時代の禅僧、仙厓(1750-1837)は、美濃(…

幻の五輪向けホテルのロビーを飾った朝井画伯

長崎・丸山町を歩く。レトロ風の交番があって歴史ある建物かと思ってしまう。実は、1970年代から80年代のバブル期にかけて建った新しい建築だった。 歴史の遠近法は難しい。 現代の目で昭和11年の朝井閑右衛門画伯と新制作派の三田康画伯たちを判断するのは…

長崎でまた閑右衛門画伯のこと

長崎で仕事を手伝った。丸山町界隈の坂道を歩きながら、朝井閑右衛門のことをまた考えた。 文部省が日本美術界の統括を企て、帝展を改組した昭和10年当時、朝井は帝展に反旗を翻した「第2部会」の若い画家たちのグループに寄り添っていた。10年か11年…

朝井閑右衛門展で三田康を想った

練馬区立美術館で開催中の「朝井閑右衛門展 空想の饗宴」を見にいった。先々週。朝井閑右衛門(1901-1983)に関心を持ったのは、仮面と幻想の画家アンソールとの類似を指摘した文章を読んでからだ。 「日本のアンソール=朝井閑右衛門の仕事は、鳥…