2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧
象のノート(6) 毎週会う英国のスチュワートさんは、小さなダイヤル錠を持っている。昨夜別れる時に、「よく見えないので、数字をあわせてくれませんか」とダイヤル錠を渡された。 000とゼロが縦に3つ並んでいた。 数字を合わせたつもりで、真鍮のツル…
象のノート(5) 「ぞうのババール」という子ども向けの絵本がある。僕はフランスの作曲家プーランクの曲「小象ババールの物語」(45年)から、この絵本にたどり着いた。 1931年フランスの絵本作家ジャン・ド・ブリュノフが、象のキャラクターの絵本…
秋に入っても、水盤に紛れ込んだ小さな魚は元気に泳いでいる。眼が大きく、身体が細い。めだかでないことは分かる。もう一月以上経過したことになる。 餌は何を与えていいか分からないので、水だけ数日おきに新たに注いでいる。そのせいか、身体が大きくなら…
夏の終わりの一日、板室温泉に細と出かけた。 前々から、泊まってみたい旅館があったのだ。若い頃、前衛的な作品を作っていた、とある美術家に興味をもっていたところ、その美術家の作品を庭や室内、屋根などに展示してある温泉旅館があるのを知って、なんだ…
象のノート(4) 平安時代の象に触れたが、日本に象の絵が伝わったのはもっと前、古墳時代に遡る。 この絵は、京都府朝来市和田山にある円墳「城ノ山古墳」出土の三角縁神獣鏡の模様の一部。出土した6面のうち、2面に象が鋳られていて、魚、蛙、鼈、鳥、…