2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

江戸の美術館だった、回遊式さざえ堂、羅漢堂

「以文会筆記抄」のつづき。 江戸時代の文化年間、京都の趣味人が江戸にでて、本所羅漢寺で「阿蘭陀油絵」をみてきた話を前にかいたけれど、「本所羅漢寺」なら、さもありなん、と思った。 18世紀後半、江戸っ子の好奇心のたかまりから、仏教寺院でも、回…

司馬江漢も京都で不思議話をしていたか

『以文会筆記抄』を読みすすめる。 京都の以文会には、江戸時代の画家・司馬江漢も入洛の際に出席している。 江戸・本所羅漢寺の阿蘭陀油絵について語ったのが、春暁でなく江漢なら面白いのだが、 江漢が京都に滞在したのは、文化9年(1812)の8-10月。11…

1725年、謎のオランダ油絵

江戸時代・文化年間。京都の以文会のメンバーには、高倉六角南に住む松山藩留守居役の金子風竹、洛西西院村の近藤式部、麩屋町六角北の小島濤山などがいた。 みな好事家なりの得意ジャンルがあり、画家の話となれば、メンバーでは、挿絵や伽藍図、俯瞰図など…

応挙の馬の絵、鶏の絵の噂話

石山寺の塔頭の紅葉。今年の紅葉はどうなのだろう。 京都での大正時代の文人の興味深い集まりについて、前に少しふれたが、江戸時代からの伝統らしい。 江戸時代後期の京都で、毎月10日になると、医師や文人が集って知識を交換していたのを知った。 「 以文…

アラブの猫の鳴き声は

息子がやってきたので、昨日は、2人がかりで、猫を動物病院につれていった。定期健診。採血して腎臓の様子をみてもらう。 問診で、「どうですか、猫ちゃんの様子は」と先生が聞くので、「便秘気味です」とこたえる。「ウンチの状態はどうですか」猫は、我々…