江戸時代に賑わった東京・本所の羅漢堂について、阿蘭陀油絵が文化年間に展示されたことから、「見世物寺院」だと前に書いた。 木造の二重螺旋建築「さざえ堂」には、100体の観音菩薩を並べ、回遊式の東西羅漢堂には五百羅漢を据えて、歩きながら、お参り…
「以文会筆記抄」のつづき。 江戸時代の文化年間、京都の趣味人が江戸にでて、本所羅漢寺で「阿蘭陀油絵」をみてきた話を前にかいたけれど、「本所羅漢寺」なら、さもありなん、と思った。 18世紀後半、江戸っ子の好奇心のたかまりから、仏教寺院でも、回…
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