2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

セルオドという控えめな名のマラソンマン

昨日、紅葉を見に行ったら、サクラが咲いていた。 モンゴルのスポーツマンにもサクラが咲いたので、久しぶりにモンゴルの話題を。 25日に行われた大阪マラソンで、31歳のモンゴル選手が2時間11分54秒の大会記録(まだ2回目ですがね)で優勝した。 …

クレナヰのヒモに到達するのも難しい

古代の色の話は大変難しいことが分かった。 「古事記」では、黒、赤、青、白の4色しか記載がなく、どうやら黄色の概念がなかったらしい。 佐竹昭広「古語雑談」(平凡社ライブラリー)に書かれている。 いろいろな色があっても、その4分類に当てはめられてい…

赤い椿も青黒く染めてしまう烏草樹

仁徳記の石の比売のくだりに、染色に関わるものが集中しているように思う。 赤い紐が濡れて色が落ち、青摺りの衣が赤くなった話のほかにも、「烏草樹(さしぶ)」や「椿」と染色関連の草木が出てくる。 夫の仁徳天皇に嫉妬した石の比売の歌。 ~河の辺に 生…

古代の赤い染料を推理する

赤について考える。 古代の赤の染料について、気にかかる古事記の記述がある。仁徳天皇が怒った磐姫をなだめるために、丸邇臣口子を派遣するくだりだ。 磐姫はかたくななままだったので、口子は役目を果たせない。結局、雨の中を腰まで水溜りに浸かりながら…

北武蔵でぼんやりと空と木々を眺めたら

ドライブに出かけた。息が詰まる日々が続いて限界に来ていたので、北武蔵の空と木々をボンヤリ眺めて過ごした。 天から神が降りてきそうな、依代のような杉が寺の参道に立っていた。 エノキの古木にも出くわした。瘤があって、太い幹の下から秋の空を眺めた…

描かれていた中世の鷹犬

鷹狩りで用いる鷹犬。鎌倉時代の後期に鷹犬が描かれていた、のを遅まきながら知った。 1309年に、西園寺公衡が春日神社に奉納した「春日権現霊現記」。絵描きは、高階隆兼という人だ。 鷹、おそらくハイタカを左手に停めて、仲間に自慢する貴族の近くで…

再びスガルについて

「日本書紀」の雄略天皇の巻に、蜾蠃(すがる)という人物が登場すること、蜾蠃は、中国語で、ジガバチ=似我蜂のことだ、といったことを書いた。 ジガバチの生態をよく知って、蜾蠃のエピソードを書いているので、日本書紀のこの巻を撰述した続守言は、随分…