セルオドという控えめな名のマラソンマン

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昨日、紅葉を見に行ったら、サクラが咲いていた。
モンゴルのスポーツマンにもサクラが咲いたので、久しぶりにモンゴルの話題を。
 
25日に行われた大阪マラソンで、31歳のモンゴル選手が2時間11分54秒の大会記録(まだ2回目ですがね)で優勝した。
騎馬の国モンゴルでは、走るのは馬に乗って。そのせいか、マラソンの競技人口は少ない。
この優勝選手は、10、11年の防府読売マラソンでも連覇しているから、日本人のよい指導者を得て、着実に地力をつけて来ている
  
今日付の、一般紙に「バトオチル圧勝 3分以上差」の3段見出しが立った。
地元でも話題になっているだろうと、「モンゴル ニュース」電子版を見ると、
 セルオドが日本で優勝」という見出しになっていた。
 
 
バトオチルとセルオド。 別人?
 あ、そうか。
 モンゴルでは、苗字のない人が大半なので、
 「父の名」を姓のように表記するのだった。
 「父の名」プラス「本人の名」。
 
セルオドの場合は、「バトオチリーン(父親バトオチルの)セルオド」となる。
 国際試合に参加する場合、選手登録を、欧米式の名前・姓の順にするケースが多いから、逆にして「セルオド・バトオチル」で登録したのだろう。
 それで、「バトオチル優勝」ということになった、ホントは親父の名前なのに。
   
ちなみに、セルオドはcэp-oдの表記。oдは「星」。
 cэp cалxй を微風というから、(cалxйは風)、cэp は微かな、という意味がありそうだ。
 セルオドは、微かな星。微かに光る星ということだろうか。随分控えめな名前なので、なんだか親しみが持ててくる。
 
マチュア競技でも、「イチロー」とか、「瑛太」、「瑛九」、とか、名だけの登録名が認められたら、モンゴル選手もややこしくなくていいのだが。