描かれていた中世の鷹犬

 鷹狩りで用いる鷹犬。鎌倉時代の後期に鷹犬が描かれていた、のを遅まきながら知った。
 
イメージ 1
 
 1309年に、西園寺公衡春日神社に奉納した「春日権現霊現記」。絵描きは、高階隆兼という人だ。
 
 鷹、おそらくハイタカを左手に停めて、仲間に自慢する貴族の近くで、短毛の犬はそっぽを向いて坐っている。尾が細い。サーベルのようなセーバー・テイル、或は鞭のようなホイップ・テールのように見え、まるで西洋犬ではないか、と思う。
 
 もう1頭。
 
イメージ 2
 
 鷹を飼う、鷹部屋の近くで坐っている犬。おそらくこれも鷹犬だろう。前の犬が立耳なのとは違って、耳は垂れているが、尾は同じように細い。
 
 当時、貿易によってハウンド系が、大陸から移入されたのか。或は、それ以前から、日本に入り、鷹犬として育てられてきたのか。またまた、調べることが出てきてしまった。