驚いた。縄文時代の男の平均身長は、158センチ程度だから10センチ以上高い。
とくに、沖縄、鹿児島では平均より低身とされてきた。ハンタ原遺跡には、169センチのほかに、164センチと推定される骨も出たという。
推定どおりなら、大発見となる。
背の高い縄文人は、沖縄、本土の人たちでなく、船でやって来た別系統の人びと、と考えるしかない。
参考に現代人を尺度にしてみると、日本より、背が高いのは、欧米、イスラエル、韓国。
日本 170.7cm
韓国 173.3cm
中国 169.7cm
インド 165.7cm
トンガ 169.4cm
ドイツ 180.2cm
イスラエル 175.6cm
そういえば、出土地の糸満市(摩文仁と少し離れているが)は、漁業文化でも、自立した女性や個人主義的な色彩をもつ、沖縄でも独自の習慣をもっていることで、戦前から知られていた。司馬遼太郎の「街道を行く6 沖縄・先島への道」で、糸満に関して、こんな一節もあった。「糸満はね、イーストマンという漂流英国人の子孫だという説もありますぜ」。
出土した縄文人骨の正式発表を楽しみに待とう。
3ー4000年前、海を渡って、遠くから、沖縄にはるばるやってきたのだろうか