英国マン島の尾のない「マンクス猫」MANXのことが、あらためてBBCのHPで紹介されていた。
アイリッシュ海に浮かぶ島、マン島に尾のないものと、短い尾の2種類の猫が生息する。18世紀から島に尾なし猫が住んでいた記述があり、数百年の歴史がある。尾がないのは遺伝子の変異のせいだが、通常は長生きできない。それが、長年生息してきたのは、島民たちがあえてそれを選択して育ててきた結果だと考えられるそうだ。
尾とともに吃驚したのは、水泳が好きだということだ。マンクスは飼い主と一緒に散歩へ行くし、普通猫が嫌う水を嫌がらず喜んで泳ぐという。まるで犬ではないか。
マン島の飼い主たちは、島の猫は尾っぽを失うとともに、猫科の性質まで失ったといっているそうだ。
水を怖がらない猫はトルコのヴァン猫がいて、1950年代に英人が発見して持ち帰り、北米で繁殖させたと前に書いたけれど、この猫も1930年代に北米に運ばれて多量繁殖させた歴史があるそうだ。
マンクス猫を本で紹介したSara Goodwinさんは、スカンジナビア猫に似ていることから、1000年以上前、島に入植したヴァイキングが持ち込んだ猫の影響を考えている。スカンジナビア猫の末裔、ノルウエーのフォレスト・キャットも、マンクスに似た犬のような性格というから興味深い。
13年に発行されたGoodwin「A De-tailed account of Manx Cat」を手に入れなければ。