やっと時間に余裕が出来た。
上野の「ゴヤ展」、映画「エンディング・ノート」。気にかかっていたものを見た。
フリーズドライ醤油は「御飯はもちろん、フランスパンにかけても旨いんです」という。「サクサク食べる香ばし醤油」は小さな発見だった。
沖縄県令の「上杉茂憲」は読んだが発見なし。
小説では、軍艦の海図台にこの「一尺ほどの若草色」のアオヘビが現れる。登場人物が、蛇の頭を手でぎゅっと掴むと、腕にぐるり巻きつく。「こいつはリュウキュウアオヘビの類ですな」と男がいう。
鼠が猛烈に繁殖している軍艦「橿原」。指導力を失っている艦長は「蛇は鼠を捕るだろう。捕らんかね」と場違いなことを言い、精神に異常をきたしてきたことを暗示する。そんな場面だ。
作者は、なぜリュウキュウアオヘビを登場させたのだろうか。 異変が続く中で、軍艦自体が「龍」に見立てられる場面がある。
そうか、このヘビの緑色は、まさに絵で見る龍の色。龍の子供として、あるいは眷属として「リュウキュウアオヘビ」が選ばれたのだろう。
リュキュウアオヘビは、龍の仲間かと勝手に感心した。