サシバより先に、ミサゴが沖縄に着いてしまった。
ミサゴ=OSPREY。強引なやり方。

ミサゴは、魚を獲るワシタカ類。魚を掴む技術は、「四本の趾のうち前に向かった三本の外側の一本が後方に回転し得る事であって、この点では却って梟や木菟に似ている」(東光治「続万葉動物考」)のだそうだ。
脚の指が一本回転するところなんぞ、オスプレイに似ている。
ミサゴは、古来、日本書紀、万葉集にも度々出てくる、古人に好まれたタカであった。「ミサゴは常に番(つが)い定まりて、雌雄相和して啼きかわし、相乱れず、常に連れ遊べども、へだたりて相狎れずと云われて、淑徳ある婦女に喩えられる」(東光治)。
中国では、魚を獲ることから「魚鷹」と呼ばれ、魚が「余」と音が同じことから、富を掴む「吉祥」とされた。

魚を咥える、西周時代の玉製の魚鷹=上図=も、縁起ものとして彫られたのだろう。
淑やかで品があり、富をもたらす縁起のいいミサゴ。調べるほどに、なんとも真逆の皮肉な事実が出てくるではないか。