英語の先生Sさんが突然姿を消してしまった。
ケータイを持たない先生だったのと、メールのあて先を頻繁に変えるために、連絡も途絶えてしまった。
余程の事情があったのだろうと、心配していたところ、留守中に我が家を訪ねてきて、手紙を置いて帰ってしまった。
手紙を見れば事情が判明すると思ったら、鷹狩り一日体験のことが書かれていただけだった。
素晴らしい体験だった、鷹狩りの知識を教えてくれて感謝する、
とだけ記してあった。
そして、10種の猛禽類の絵が描かれた革製のしおりが封筒に入っていた。
なぞが深まっただけだった。
しおりから、実家のあるイギリスに帰ったのか、カナダの家に帰っていたのか,推測できないか。しおりには、MADE IN ✖✖ やらの国名や、鷹狩りスクールの名称もない。
上から、猛禽類をみてみると、
1 GOLDEN EAGLE イヌワシ
2 SPARROW HAWK ハイタカ
3 GOSHAWK オオタカ
4 RED KITE アカトビ
7 HEN HARRIER ハイイロチュウヒ
8 KESTREL チョウゲンボウ
9 MERLIN コチョウゲンボウ
10 OSPREY ミサゴ
だが、4のアカトビは、ユーラシアと北アフリカに生息しているだけ。これが決定的な証拠になる。Sさんは、英国に帰っていたのだ。英国には一日体験の立派な鷹狩り教室がいくつかある。
とりあえず、元気でよかった。