誕生祝の南蛮で東南アジアを想像する

 細が誕生祝を買ってくれるというので、ならば、と一緒に神保町へ行って、骨董を買ってもらった。
 
 南蛮という、無釉の小壷だが、茶道具の世界では、「南蛮・島物」として珍重されているらしい。
 
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 初めて、この器を見たとき、沖縄の国吉清尚さんの作品を連想して、すっかり、沖縄のあら焼=南蛮だと勘違いして、気に入ってしまった。
 
 主人に沖縄の何処でつくられたのですか、と聞くと変な顔をして、沖縄じゃありませんよ、東南アジアの骨董です、という返事だった。
 
 古来、日本では、東南アジア伝来の日常雑器の造形を面白がって、茶道具の花入れに用いたらしい。高さ14センチほどある。購入の際、おやじさんは、「17世紀から18世紀あたりじゃないですかねえ」。
 
 沖縄のあら焼のルーツ、と言っていいのだろう。何処で作られ、何に用いられていたのか、気になってしかたない。ベトナムか、インドネシアあたりか、調べないと気がすまない。
 
 家で計ると、容積は、きっかり600CCだった。定量の容器だった、と想像できる。
 600CCの容器を、今探すと、
 ティーポット
 コーヒーポット
 ビアグラス
 が、ヒットした。
 
 数人で飲む量、あるいは一人で数杯飲む分量の器だったことが想像されて興味は尽きない。