沖縄の遺跡で、東南アジアの古い陶磁器が発見されているが、蜻蛉が描かれたベトナム茶碗=安南焼が、首里城東の天界寺跡で出土していたのは知らなかった。今回の24時間の沖縄旅行でわかった。15世紀のものという。

愛嬌ある蜻蛉文様。日本の蜻蛉と違うのは、1)大きな目に点が描いてある。2)長く曲がった胴。3)尾の先が2つに分かれていること。
現在もベトナムでは、この蜻蛉文が食器に用いられている。
日本とベトナムでは、図像だけでなくて、蜻蛉のとらえ方が、根本的に違うということなのか。日本の蜻蛉文様は、対照的で実にシンプルだ。
弥生時代の銅鐸に描かれた蜻蛉は、尾がやたら長いけれど、ほぼ変わらない。

蜻蛉も、銅鐸文化のルーツさがしに参考になるかもしれない。