琵琶湖の北西岸の高島市の弥生遺跡から、オルドス式風の銅剣の鋳型が発見され、日経ほか一般紙が大きくとりあげていた。長さは、29・5㌢。
鋳型が拵えた銅剣を再現すると、こうなるらしい=左下。
オルドス式銅剣は
こんなだから、柄頭の2つの輪=双環がよく似ている。
違いは、今回のものは
1)柄とに比べ剣身が長い。
2)鍔がない。
3)刃の厚みが3ミリと、薄い。
振り下ろしたり、突いたりする、遊牧民の短剣と比べると、ヤワで、実用向きでない。
オルドス式は、広く伝播して、雲南でも出土している。
東シナ海を通って、南方ルートで渡来した可能性も十分ある。オルドス式の双環柄頭の模様は、もともとは、動物ガ向かい合った形だった。
動物との付き合いが生活の大部分を占める遊牧民ならではの文様。
今回出土の、幾何学的な真丸の輪は、
僕には、銅鐸の飾りの、2つの輪のセットに似てなくもないと思う。
こちらは、水流の渦とか、太陽とか、南方の文様。オルドス式=イコール北方ルートと、急いで結論づけない方がいい、というのが素人ながらの見解だ。