本の背の動物、植物たち

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 やっと風邪から立ち直った。
 ぼんやりと、本棚をながめて、動、植物を発見する。
 
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 NYの大手出版社のNORTONとKNOPFの本の背には、鳥と犬がいた。
 KNOPFの巻尾の犬は、ボルゾイだった。ロシア帝国の貴族たちが好み、オオカミ狩りをした大型のサイト(視覚)ハウンド。 
  1915年の会社設立とともに、ロゴがつくられたようだ。まだ、革命前だった。
 
 ボルゾイは、近所で飼い主と散歩しているのをみかける。大きくて優雅で、見ほれてしまう。ロゴの、走るボルゾイはたくましく描かれ、少し雰囲気がちがう。
 
 同社のマークは、いく種類もつくられ、米国の伝説的タイプデザイナーで装丁家のWilliam Addison Dwigginsが決定版をつくったのだという。
 
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 隣家がボルゾイの剥製を持っており、体型をチェックしながら絵を完成したそうだ。
 
 日本の本は、背のマークが少ない。
 
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   歴史系は、古代中国の文化財をマークにしたものが目だつ。
   学生社は、漢代の瓦の紋の青龍。
   戦前の京都の星野書店は、本ごとに毎回デザインしなおしたようで興味深い。梅原末治さんの本には、モンゴル出土の漢代漆器の鳥の紋に、星野の文字をはめこんでいる。
 
  イメージ 6 タゲリに似た神鳥。
 
 沖縄のひるぎ社は、マングローブを構成する樹木のヒルギ。干潮時に露出する根をデザインしている。未来社は、葡萄。
 
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