福岡・宗像旅行のささやかなメモ

福岡県の宗像市を旅してきた。 赤間の唐津街道では、民家の玄関に、猿の面が掛けてあった。 申年だから、と思ったら、違った。近くにある猿田彦神社のもので、2月の初庚申なのか、正月なのかは分からないが、参詣後、家に持ち帰って玄関に、家の厄除け、招福…

兎の鬼龍子があるのだった

「鬼龍子」という本があることが判って、古本をとりよせた。1964年刀江書房から翻訳が出たドイツ人エドワルト・フックスの著作。そもそもは1924年にミュンヘンで出版されたものだった。 読んでみると、明代の陶製の鬼龍子のみを紹介したものだった。…

正月の日経紙で見つけた鬼龍子の文字

湯島聖堂の鬼龍子について思いめぐらしていたら、1月3日付日経新聞に、塩見一仁さんが寄稿した「狛犬の歴史文献にみる」が掲載されていた。目を通すと、遼東半島の鬼龍子という文字がありびっくりした。 同氏の近所の吹田市の伊射奈岐神社の狛犬は、カエル…

古い湯島聖堂の写真を見てみた

湯島聖堂の続き。 「三宅米吉著述集・上」収録の「聖堂畧志」に、湯島聖堂大成殿の写真が掲載されていた=上の写真=。 大正期の撮影と思われる。あいにく、屋根の上部はカットされていて、「鬼犾頭」は映っていない。 映っていれば、朱舜水版の動物像と、伊…

木米の帯に挟まっている不思議な生き物

いったい、これはなんなのだ、とずっと気になっている。 帯に、差しているのは、刀ではなくて、どう見ても、ヘビに見える。 描かれているのは、幕末に京都で活躍した作陶家の青木木米。 「もくべい」殿の作品に関心をもって、調べたら、こんなへんてこなもの…

辰年は、龍と遊ぼう

師走も大分過ぎて、年賀状を作れと、家人は五月蝿い。 2012年は、辰年かあ。 十二支に龍という架空の動物が混じるのはおかしくないか。 龍が実在すると思って、十二支を拵えたのだろうか。 龍は恐ろしい動物だが、新年が明るい年になるといいので、年賀…

リュウキュウアオヘビで、奥泉光に感心したこと

やっと時間に余裕が出来た。 上野の「ゴヤ展」、映画「エンディング・ノート」。気にかかっていたものを見た。 赤坂で、仲間の年末チャリティオークションに参加して、持ち込んだグッズをセリにかけ、 ワインと食用油とフリーズドライ醤油をセリで落とした。…

謎のアラブの龍の物語

龍のことを一時、調べていて、モンゴルばかりか、アラブの龍も探して、小さな本を見つけた。 王様と龍の絵の表紙から、想像して、やはり、王と龍のやり取りの物語なのだろうが、 文字が分からず、タイトルも読めない。 いつか、勉強して、読んでやろうと思っ…