台湾

中華商場とローランド・ヒル記念切手

若かった頃、細と台湾旅行に行った。台北の「下町」を歩き、食堂に入ったり、物を買ったりした。散歩していると「中華商場」という建物に行き当たり、そこの2階食堂で「臭豆腐」を食べるかどうか、逡巡したりしたのをかすかに覚えている。感じのよい台湾青年…

オノコロ島に居たのもハクセキレイか

3年前に噴火して12倍の広さになった小笠原の西之島新島に、調査団が初上陸した様子をNHKが報道していた。 ぼんやりと見ていたら、アオツラカツオドリ、カツオドリ、セグロアジサシ、オナガミズナギドリの海鳥に混じって、ハクセキレイの目撃談が出てき…

兎の鬼龍子があるのだった

「鬼龍子」という本があることが判って、古本をとりよせた。1964年刀江書房から翻訳が出たドイツ人エドワルト・フックスの著作。そもそもは1924年にミュンヘンで出版されたものだった。 読んでみると、明代の陶製の鬼龍子のみを紹介したものだった。…

戦前の「台湾小説」を読んで、日本が106度と気づく

台湾で再評価されている画家の立石鉄臣さんについては、何度か触れてきたが、立石さんが装丁した戦前の植民地時代の「台湾本」を手に入れて読んでいる。 濱田隼雄の小説「南方移民村」(昭和17年、海洋文化社)。立石さんが装丁した台湾本は、高価で取引さ…

猫の神様ではなく、虎爺だった話

NHKBSで放送している、岩合さんの、世界ネコあるきには、我が家の猫も、はげしく反応する。 シリーズがはじまったころは、TVの前にとんでゆき、声をあげ、前脚で画面をたたいた。しっぽをたてて興奮することもあった。そのうち、2次元と3次元の区別…

台湾の天狗の話の続き

立石鉄臣画伯が、1940年代台湾で用いられた天狗の版画絵を、「民俗台湾」誌に模して、発表したところまで書いた。 ちょっとかわいらしく見えるが、台湾で天狗は、邪神として人間に悪さをすると考えられた。家庭で不幸が起こると、天狗のせいとされ、タンキー…

台湾の天狗の版画を写した立石鉄臣さんのこと

台湾を初めて尋ねた時、台湾生まれの日本人画家、立石鉄臣さんの存在を知った。立石さんらと植民地台湾で青春時代を送った考古学者、宋文薫さんの文章でだった。 宋さんが、立石夫人の肖像画を大事に台北大学の研究室に飾っている話を「雄獅美術」に寄稿した…

船は隼、鷲であり、コノリでもあった説

舟は、ワシタカに例えられていたのだなあ、沖縄の事物、歴史に触れるにつけて、思うことが多い。 陰暦5月4日に行われてきたハーレー「爬竜船」の競漕。 船は「隼」と言われた。前に紹介した松田毅一少年の「台湾・沖縄の旅」には、昭和10年代の那覇のハー…

沖縄にペリー提督が持ち込んだ花

バレンタインデーなので、オフィスにチョコが集まる。どうせ、恋する年齢が過ぎている者ばかりなんだから、と皆でテーブルに出して食べあう。 猫を描いたチョコがあったので、我が家のオス猫にひとつ持ち帰る。もちろん、猫にチョコは毒だから、見せるだけ。…

昭和12年、少年が描いた沖縄・普天間

大阪府立天王寺中学(現・高校)の一生徒が、昭和12年に、台湾と沖縄を旅し、立派な本を上梓した。松田毅一少年の「台湾・沖縄の旅」(学校印刷、1円20銭)。 神保町で、辞書を作っている知人と会い、「最近は中国、台湾からの旅行者が神保町の古本屋を漁っ…

沖縄には台湾原産のヘビもいるのか

外来種の大ヘビが沖縄中部のうるま市で捕獲された。沖縄タイムズによると、2㍍10㌢ほどの長さで川で死んでいた。ハブ以外にも、居るのである。 タイワンスジオ。 http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-10-31_25422/ 70年代後半、台湾から沖縄中…