猫の神様ではなく、虎爺だった話

イメージ 1
 
 NHKBSで放送している、岩合さんの、世界ネコあるきには、我が家の猫も、はげしく反応する。
 
 シリーズがはじまったころは、TVの前にとんでゆき、声をあげ、前脚で画面をたたいた。しっぽをたてて興奮することもあった。そのうち、2次元と3次元の区別ができるようになったが、最近放送の、台湾のネコあるきのときは、距離をおきながら、画面のネコに見いっていた。
 
 私も台湾ネコの思い出がある。旅行で宿泊した高雄の円山大飯店の庭にいた白いネコだ。9月に入ってから夏休みをとり、細と何日かここで、ボンヤリとすごした。尾だけがベージュの白猫が時々顔をみせ、攻撃の姿勢をとって、なにかに飛びかかろうとしたり、垣根の前でじっとすわっていた。私は、広いベランダに、椅子をだして、ネコをあきずにながめて、スケッチしたりした。
 
 旧正月に台湾南部の台南に細と旅行したときは、ネコ科とおもわれる動物の神輿があって、「ネコの神様」がいるのだ、と面白がった。
 
イメージ 2
 
 ずっと、ネコの神様だとおもってきたが、最近、どうやら虎らしいことがわかった。「虎爺」といって、台南でも信仰をあつめているというのだ。
 
 この虎は、土地の神「土地公」の部下だったり、医療の神「保生大帝」を守る「黒虎将軍」だったりする。疾病や邪を駆除する神であり、また財神でもある。
 
 黒虎将軍のいわれはー。虎爺は虎のころ、よく人様をたべた。ある婦人を呑んだとき、骨がノドにつかえて、死にそうになったことがあった。そのとき、たすけられた医師(死んで、保生大帝になった)の恩返しに、今は保生大帝の護衛をしているのだという。
 
イメージ 3
 
 アップでみても、虎というより、猫っぽくみえるが、次のHPをみると、虎爺に、ちがいないと、おもう。