#沖縄県

首里・中山門破却は鉄道敷設のためかも

明治28年の「訂正中学日本地誌全」は、改訂版のようなので、その前に「中学日本地誌全」が発行されていたのだと思われるが、詳しくは分からない。 著者・三宅米吉は、歴史学者、教育学者として知られるが、若きころは、『方言取調仲間』を作って、全国の方言…

首里の中山門は明治の教科書にも載っていたのに

明治28年に発行された「訂正中学日本地誌全」(三宅米吉校、東京・金港堂書籍)の三版=明治31年。 明治時代の中学生の地理の教科書だ。 「琉球」の項を探した。 挿絵があって、やはり、この頃から「守礼の門」が、沖縄のシンボルになっていたのか、と思った…

シーサーはいちばん愛されている獅子

八重山で世話になった方から、荷造りで送られたシーサーは、我が家の玄関を守っている。 八重山のものでなくて、沖縄本島の壷屋焼のものだろう。感謝の気持ちも籠めて置いてある。 今では、石垣島などの屋根にも見られるシーサーだが、そもそも、宮古、石垣…

摩文仁で思ったこと

もう随分前のこと。 摩文仁へは、家族で訪れた。沖縄の親友と、家族付き合いをするのに、沖縄戦を、知らないでは済まないと思ったから。 刻まれた戦死者の名を目で追いながら、交通事故でさえ、加害者の責任が問われるのに、はて、これだけ、沖縄の民間人を…

青春のルートビア

ある夏、沖縄育ちの2人の親友に付き合って、那覇で、両人の青春の思い出の場所を回った。すでに酔いが回っていた夜遅く、2人は、「A&Wへ行こう。ルートビアと、オニオンリングを味わわせたい」とファストフード店へ繰り出した。 初めて飲む僕のルートビ…

波上風景

沖縄生まれの2人の親友は、ともに、泳げない。 沖縄は海流が激しい。子供のころから、海は怖いところ、と刷り込まれたという。 悪い事をすると、糸満売りする、と親に脅かされたことも、心理的に影響しているらしい。追い込み漁のため、糸満漁師に、売られ…

伊波月城

昨日は、朝、ひと仕事して、帰途、古本屋を覘く。 「伊波月城」(仲程昌徳著)という本を見つけて買う。何処かの城の本かと思ったら、沖縄学の父、伊波普猷の弟の名前であった。月城は筆名で、本名は普成。ジャーナリストであり、文学者だった。 兄の普猷も「…

沖縄のゴホウラ貝

平凡な一日だった。 仕事から帰り、思いついて家人の貝のコレクション棚から、ゴホウラ貝を取り出す。 重さを計る、600㌘。メジャーで高さ幅を計る、19㌢×14㌢。重くて、デカイ。 沖縄、琉球の水深10メートルのサンゴ礁の砂地に生息する最も大きな巻貝…

日出克を聴く

仕事で疲れていたが、夜、1時間ほど、英国人S先生の英語レッスン。今日は、ナイジェリアの作家ken saro-wiwa の話になった。S先生は、ロンドンで彼の長男と学校が一緒で親友だったという。 kenは独裁政府に死刑にされたが、長男ら遺族が裁判を起こし、…

国吉清尚さんの茶碗

今日は、食事会というか飲み会で、帰って来たところ。仕事で人と会うのが段々面倒になっています。 帰ってから、お茶を飲んで、人心地。 こんな時に登場するのが、沖縄の陶芸家、国吉清尚さんの湯のみです。小ぶりですが、大好きです。 温かいんです。 沖縄…

琉球ジムの選手

昨日の夜は、後楽園ホールでボクシングを観戦してきました。 ファイナルの日本フライ級タイトルマッチは、素晴らしい試合でした。 節制、訓練ーボクシングはリングに上がる前に、勝負がついている、というようなことを、畏敬する詩人の鮎川信夫さんが言って…

国吉清尚さんの陶器ともども はじめまして

5月も後半だというのに、冷え込んできました。 日本酒でもいただきましょう。 国吉清尚さんの、どっしりとして、茶目っ気もある、焼しめの徳利から注ぐと、日本酒もおおらかな味わいになります。 もう10年以上も前です。那覇の平和通りの大見屋さんに入って…