那覇の牧志の子猫たち

 久しぶりの那覇平和通りの路地から、隣の通りをうろうろしながら、中国茶の店を探した。あった、あの赤い看板の店「台湾茶屋」。歩き疲れて、一服するにも最適な店なのだ。随分以前は公設市場内に、ソーメンを食べさせる一角があって利用した。なくなってからは、この中国茶を飲ませる店が我が家のお気に入りになっている。
 
 プーアール茶、サンピン茶を頼みながら、「前はグァバ茶飲んだけど、メニューからなくなちゃいましたね」などと店の夫妻と話する。急須から、小さな器に熱い茶を淹れて、飲む。
 
 トイレのありかを聞くと、隣の公設市場の2階という。そうだった。向かうと、階段に猫が丸まっている。
 
イメージ 3
 
  上がりきると、窓辺にまた猫。
 
イメージ 1
  
 用を済ませて道に出ると、また猫。
イメージ 2
  
「随分猫が増えましたね」「近所で猫に餌をあげる人がいて、増えました」
 いずれも長い尾で、「尾曲がり猫」はいなかった。尾が丸まった「尾曲がり猫」は、猫愛好家の調査で、長崎を中心に九州に多いことで知られるようになったが、沖縄は、尾曲がり猫の割合が、極端に低い地域のひとつらしい。久茂地の裏の道にも、4匹が屯していたが、みな長い尾だった。
 
 猫カフェが沖縄でも出来ているが、街なかで猫が沢山いる光景は、猫好きにはたまらない。ただ、野良猫だけに、首の後ろに掻き傷があって、ただれたままになっている子猫もいた。だれかちゃんと飼って育ててくれる人はいないものか。勝手な観光客のつぶやきと知りつつ、そう思った。