2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

サシバの渡りの時期に沖縄を思う

鷹が移動している。 南に向かうサシバは、9月中に長野の白樺峠で1万1000尾、滋賀の猪子山で5000尾超を観測した、とhawk migration network of japan のHPが各地の速報を伝えている。 http://www.gix.or.jp/~norik/hawknet/hawknet00.html 台風が…

木米の帯に挟まっている不思議な生き物

いったい、これはなんなのだ、とずっと気になっている。 帯に、差しているのは、刀ではなくて、どう見ても、ヘビに見える。 描かれているのは、幕末に京都で活躍した作陶家の青木木米。 「もくべい」殿の作品に関心をもって、調べたら、こんなへんてこなもの…

石垣島・牧野清さんに教わったこと

家族3人で石垣島や、竹富島で過ごした夏は、思い出深い。 ビートたけしがバイク事故で重体になったニュースが石垣島にも飛び込んだが、 先島の美しく穏やかな礁湖に身を置いていたので、はるか遠い都会の出来事に思えた。 石垣市の土産屋のレジになぜか、一…

力士埴輪の赤い鉢巻

ジガバチの英名は、主に2つあって、 1は、腰細の特徴から、thread-waisted wasp 糸の様な細い腰の蜂 2は、red-banded sand wasp 赤い帯模様の砂の蜂 http://photozou.jp/photo/show/151134/28645122 ジガバチは赤い腰の赤が特徴だ。 「日本霊異記」の登場…

足長蜂の巣から、日本書紀のスガルを想う

アシナガバチの巣が、我が家に毎年出きる。 感心するのは、見事な幾何学的なデザインであること、巣を外部にくっつける把手の箇所が、金属のように固く頑丈なこと。繊維でもって、あんなに固くなるのだとしたら新素材に利用できるのではないか、と思うくらい…

ゼウスは鷲を右手に止めた

紀元前4世紀、アレクサンダー大王時代のコインというものがあって、 椅子に座った男が、ワシタカ類を右手に止めているデザインだった。 アレクサンダー像かと思ったら違った。 調べてみたら、ギリシアの全能の神、ゼウスと黒鷲だった。 腰布をつけ、即位し…

モンゴルの鬼鐶を見て、歯の数チェック

モンゴル・ウランバートルのガンダン寺院の門に、鬼らしき顔をした把手があったので撮影したが、果たして今も残っているのだろうか。 小杉一雄氏は「日本の文様」(社会思想社)で、「鬼鐶」と名づけている。 邪悪なものを防ぐ意味をもって、中国の戦国時代…

立石鉄臣さんの挿絵探し

画家・立石鉄臣さんは、こんな猫の挿絵を描いている。「島崎藤村」(日本の詩 ほるぷ出版 1975)で見つけた。藤村の「いろはがるた」の「ね 猫には手毬」の挿絵だ。 この本の装丁も担当していた。 ついで、加藤郁乎編訳の「歌謡」(現代思潮社、1973)…

仙台藩の西洋犬

東京・大井町の品川歴史館に、江戸時代の西洋犬の骨格が展示されている。東大井の仙台坂遺跡から発掘された犬の骨。仙台藩の江戸下屋敷があった場所だ。 もともとクヌギ林だったのを、伊達氏が万治元年(1658)5月に拝領した。品川歴史館の解説では、西…