立石鉄臣さんの挿絵探し

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 画家・立石鉄臣さんは、こんな猫の挿絵を描いている。「島崎藤村」(日本の詩 ほるぷ出版 1975)で見つけた。藤村の「いろはがるた」の「ね 猫には手毬」の挿絵だ。
 
 この本の装丁も担当していた。
 
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 ついで、加藤郁乎編訳の「歌謡」(現代思潮社、1973)で、立石画伯の絵を探した。賑やかな七福神
 
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 金色の池に泳ぐ白鳥の群れ。
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 立石さんの装丁本、挿絵本探しは、とても楽しい。
  
 立石さんは台湾時代、島崎藤村に負けない「民俗いろは歌留多」を匿名で作って、「民俗台湾」に掲載していた。
 
 ヱ 「ゑくぼはゑくぼ、あばたはあばた」
 ソ 「それは違ふよコンジャク、ガモロキ」(コンニャク、ガンモドキ
 フ 「不平を云はずに、まあ點心」
  
 いかにも台湾の感じが出ているのは
 
  ヌ 「ぬっと出たのが謝将軍」
 
 謝将軍は地獄の神の使いで、長い眉毛に垂れた舌。手に地獄からの召喚状を持っている。
 台南の旧正月、背の高い謝将軍を見たとき、どきりとした思い出がある。
 背の低い范将軍とともに、ペアで信仰を集めている。
 
イメージ 5昔は祭りで、子供たちが活躍していた(台南で)
 
 そうそう、「島崎藤村」には、猛鷲(あらわし)の挿絵もあった。
 
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