右と左
飛行機に乗るときも、タクシーに乗るときも、自転車に乗るときも、左側から乗り込む。当たり前のように思っているが、当たり前でない。 日本は、古墳時代から馬に乗るときは、右側から乗っていた。そのことは前に触れた。(カテゴリー「右と左」を参照) モ…
先週末、京都の友達に誘われて、南座の顔見世に出かけた。 行きの新幹線で、ゆっくり読書ができた。 神保町の古書店で手に入れた「佛教藝術」272号の「元大都の皇城に見る『モンゴル』的要素の発現」を熱心に読んだ。福田美穂さんという学者の論文。 以前「…
日本の騎馬文化の左右の感覚の変化について以前に触れたことがあって、古墳時代も戦国時代のように、当時の日本人は現在とは反対側の、馬の右側から騎乗したのではないか、と仮説を述べたことがある。 馬と馬子を描いた埴輪で、馬子の立ち位置が、馬の右側の…
紀元前4世紀、アレクサンダー大王時代のコインというものがあって、 椅子に座った男が、ワシタカ類を右手に止めているデザインだった。 アレクサンダー像かと思ったら違った。 調べてみたら、ギリシアの全能の神、ゼウスと黒鷲だった。 腰布をつけ、即位し…
「横」という言葉は、縦横の横だけでなく、古代の日本語では「ノーマルでない」という否定的な意味を持っていたーホント? と思える説を、言語学者の村山七郎氏が唱えていた。 街の青空古本市で250円で売られていた「日本語の起源」(村山七郎・大林太良共著…
馬子や騎手が、馬をひく際、馬の手綱を、馬の右側から取るか、左側から取るか、について触れたが、さらに、こだわってみる。 世界を見渡して多くは、馬から見て、左側からひいているのだが、古墳時代の埴輪の大半は、馬子が、右側から取っていて珍しい、こと…
日本の古墳から出土する馬子の埴輪が、左手で馬の右側から牽いていると、前に指摘したが、再度調べてみると、右手で牽く、石川県の小松市の矢田野エジリ古墳の一例を除き、殆どが左手牽きだった。 ▼群馬県太田市 太田塚廻り4号墳 6世紀前半 http://www.gun…
2年前、「アラブの鷹狩り(ARAB FALCONRY)」という本が英国で出版された。ROGER UPTONという英の鷹狩り研究家が、アラブ首長国連邦を中心に、アラブの鷹狩りを50年以上、現地で調査してまとめた224頁にわたる成果だ。 時間をか…
再び鷹狩りについて。 モンゴル、トルコ型=右腕 日本、韓国、欧州=左腕 と、鷹匠が鷹を止める腕が、民族によって左右の別があることを、言ってきた。 日本流の左腕のルーツが知りたくて、朝鮮半島の付け根あたりは、どうなのか、気になっていた。 最近、中…
今日は台風が近付く中、ゴルフをしてきました。昨夜は、近所の中華屋のご主人に、「こんな放射能の雨の中、やっちゃだめですよ」といわれましたが、仲間との付き合いでするゴルフもあります。ハーフで打ち切りにして戻って来ました。 図書館に返却しなければ…