▼埼玉県熊谷市 野原古墳 6世紀後半
このように、馬子が左手で牽く例を海外に求めると、インドに多い。現在のインドの「馬子」を、ネットで調べると、
▽インド南方のケーララ州、タミルナード州。
▽インド東方の西ベンガル州。
▽インド北部のジャンムー・カシミール州。
インドで幅広く、見つかった。タルミナード州のものは、自転車に乗りながら、左手で馬をひく面白い写真があった。
「右手は浄」
「左手は不浄」
インドでは、食事を手で食べる際も、清い右手と決めているのは、よく知られる。食事をする清い右手では、なるべく手綱を牽かない、ということなのだろうか。
中世のインドの絵画に、騎士が手綱を左手で掴むもののあった。
インドのことを、もっと調べる必要があるが、日本の左右の習慣と、インドのような「浄」「不浄」の思想が、関連している可能性も捨て切れない。
インドは遠いように思えて、日本の古代からの習俗、信仰で、インドに関連すると思われることが、ほかにも結構あるのだ。