2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

回想の鉄道切符

部屋を片付けていると、昔のものが沢山出て来る。 モンゴルの鉄道の切符。裏に1号車10番の指定席が書いてある。1982年。13cm×7cmと大きいがペラペラの紙の2色刷りだ。今は、随分勝手が違うのだろう。 北京から、ウランバートルまで、旅した列…

ショートフィルムフェスとモンゴル作品

短編映画が元気があって、面白い。 13年目を迎えた、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011が、盛会のうちに幕を締めた。土曜日、原宿の会場で、国際部門の作品を楽しんだ。同部門は、3000作を超える応募があり、都内の数箇所で、16カ国3…

摩文仁で思ったこと

もう随分前のこと。 摩文仁へは、家族で訪れた。沖縄の親友と、家族付き合いをするのに、沖縄戦を、知らないでは済まないと思ったから。 刻まれた戦死者の名を目で追いながら、交通事故でさえ、加害者の責任が問われるのに、はて、これだけ、沖縄の民間人を…

青春のルートビア

ある夏、沖縄育ちの2人の親友に付き合って、那覇で、両人の青春の思い出の場所を回った。すでに酔いが回っていた夜遅く、2人は、「A&Wへ行こう。ルートビアと、オニオンリングを味わわせたい」とファストフード店へ繰り出した。 初めて飲む僕のルートビ…

波上風景

沖縄生まれの2人の親友は、ともに、泳げない。 沖縄は海流が激しい。子供のころから、海は怖いところ、と刷り込まれたという。 悪い事をすると、糸満売りする、と親に脅かされたことも、心理的に影響しているらしい。追い込み漁のため、糸満漁師に、売られ…

沖縄の天敵と3500万年戦った生き物

壱岐の辰の島の砂浜で、走るウニを始めて見た。 子供の小さな網にかかったのだ。ウニだ、と取ろうとすると、裏面に動く小さなトゲがたくさんあってゾッとした。売店のお兄さんに聞いても、見たことない、と気味悪がる。 調べると、ウニの仲間の、ブンブクチ…

伊波月城

昨日は、朝、ひと仕事して、帰途、古本屋を覘く。 「伊波月城」(仲程昌徳著)という本を見つけて買う。何処かの城の本かと思ったら、沖縄学の父、伊波普猷の弟の名前であった。月城は筆名で、本名は普成。ジャーナリストであり、文学者だった。 兄の普猷も「…

沖縄ゴホウラ貝続き

沖縄ゴホウラ貝の続き 鮮やかな白の「ゴホウラ貝製腕輪」が、弥生時代に九州、本土で席捲したあと、腕輪は、弥生時代後期には、ピカピカの金属光沢の銅釧に代わられ、古墳時代には、碧玉の鍬形石(ゴホウラ腕輪を模した)に変化した。 白―金属―碧 と、弥生時…

馬に逃げられる

西部劇ファンのMさんのおかげで、古くなったビデオの西部劇が回ってくる。 「怒りの河」「拳銃王」「西部の人」「夕陽の群盗」。 ただ、西部劇には、気になるシーンがある。主人公らが、馬を降りて、手綱を柱や杭や、木にくくる場面だ。 大丈夫かな・・・ と思…

モンゴルと原発

イタリアできょう国民投票の結果が出た。モンゴルも無関係でない。 日本の原発の放射能廃棄物の最終処理場を、モンゴルに建設することで、両国政府が交渉中というニュースが一月以上前に、毎日新聞に掲載された。翌日のモンゴル紙オノードルも、後追い記事を…

ゴビ砂漠の砂の色

モンゴルに初めて旅行した時、ゴビも組み込まれていて、砂丘に連れて行かれた。 ゴビ砂漠は、荒地であって、アラビアのような砂漠はないのは、日本でも知られるようになったが、それまでは、ゴビ砂漠にも「アラビアのロレンス」のような光景を想像する人が多…

モンゴルの優れものハエ叩き

モンゴル土産で、重宝しているのは、ハエ叩きだ。 ハエは少なくなったが、今年我が家で始めて、ハエ叩きの出番が来た。 ハエ叩きは、モンゴル・ウランバートルの百貨店の1階で買ったのだった。黒いゴム製。見た目はよくない。サンサルのアパートに、家族で…

沖縄のゴホウラ貝

平凡な一日だった。 仕事から帰り、思いついて家人の貝のコレクション棚から、ゴホウラ貝を取り出す。 重さを計る、600㌘。メジャーで高さ幅を計る、19㌢×14㌢。重くて、デカイ。 沖縄、琉球の水深10メートルのサンゴ礁の砂地に生息する最も大きな巻貝…

日出克を聴く

仕事で疲れていたが、夜、1時間ほど、英国人S先生の英語レッスン。今日は、ナイジェリアの作家ken saro-wiwa の話になった。S先生は、ロンドンで彼の長男と学校が一緒で親友だったという。 kenは独裁政府に死刑にされたが、長男ら遺族が裁判を起こし、…

アルタイのベムラー星人

前回、滅入る様なことを書いたので、すっきりしない。 眠る前に、書棚から本を探す。 アルタイ山脈のロシア領側に、カラコルという処があって、古代遺跡が発見されている。クバリョーフという人が「カラコルの古代壁画」という本を書いている。 ロシア語なの…

国吉清尚さんの茶碗

今日は、食事会というか飲み会で、帰って来たところ。仕事で人と会うのが段々面倒になっています。 帰ってから、お茶を飲んで、人心地。 こんな時に登場するのが、沖縄の陶芸家、国吉清尚さんの湯のみです。小ぶりですが、大好きです。 温かいんです。 沖縄…

モンゴル狂・春日さんの訃報

とことん、モンゴルを愛し続けた、春日行雄さんが2日亡くなりました。 90歳でした。 島根に生まれ、旧満州の軍医学校に学び、五族協和の精神の下、現地で活動されましたが、敗戦後、モンゴルに抑留され、収容所で医師を勤めました。帰国後、船医、保険医を…

琉球ジムの選手

昨日の夜は、後楽園ホールでボクシングを観戦してきました。 ファイナルの日本フライ級タイトルマッチは、素晴らしい試合でした。 節制、訓練ーボクシングはリングに上がる前に、勝負がついている、というようなことを、畏敬する詩人の鮎川信夫さんが言って…

沖縄が生んだウルトラマン

書庫を整理していたら、「新ウルトラマン」の台本が出て来た。 「新ウルトラマン」は、1989年に豪州で撮影した外国人が主人公のシリーズで、結局「ウルトラマングレート」のタイトルで、ビデオ発売された。 この台本は発売前に、円谷皐さんから、貰ったも…