モンゴルに初めて旅行した時、ゴビも組み込まれていて、砂丘に連れて行かれた。
ゴビ砂漠は、荒地であって、アラビアのような砂漠はないのは、日本でも知られるようになったが、それまでは、ゴビ砂漠にも「アラビアのロレンス」のような光景を想像する人が多かった。そのせいか、ゴビ地方にある、小さな砂丘も、外国観光客の大事な観光地になっていたようだ。
小さな砂丘ではあったが、無音の世界、自分の心臓の音だけが聞こえるような、静寂の世界だった。
旅行の前に、航空会社のキャビンアテンダントさんから、サウジアラビアの砂漠の砂を貰ったことがあったので、比較のためにも、モンゴルの砂の色に関心を持った。
帰国して調べたら、サウジの砂の方が、圧倒的に赤味が強いのが分かった。
今、棚を見たら、サウジの砂はなくなっていた。モンゴルの砂は茶色であることが写真で分かると思う。サウジのはもっともっと赤かった。
駱駝も、ひとこぶのアラビアと、ふたこぶのモンゴルと違うように、砂の色も全く違うのだった。