青春のルートビア

 ある夏、沖縄育ちの2人の親友に付き合って、那覇で、両人の青春の思い出の場所を回った。すでに酔いが回っていた夜遅く、2人は、「A&Wへ行こう。ルートビアと、オニオンリングを味わわせたい」とファストフード店へ繰り出した。
 
 初めて飲む僕のルートビアの反応を、2人は伺っていたが、ドクターペッパー風で悪くないよ」の感想に少しがっかりした様子だった。
 
 彼らの青春の味なのだった。
 
 後で知ったが、ルートビアは、草の根だの、樹皮などをブレンドしたアルコール分を含まない炭酸飲料だった。
 
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 昨年の夏、仕事でホノルルに泊まった。ドライブで郊外に出て、 かき氷の「マツモト」で長い客の列に並んだ。メニューに思いがけないものを見つけ、思い切って頼んだ。
 
 「ルートビアとレモンのかき氷 2ドル」。
 
 大盛りのかき氷に、茶色のルートビアと真黄色のレモンの汁がかかっていた。同行者に、不審顔で、味を聞かれたが、「うん、沖縄の懐かしい味がする」とだけ、答えた。
 
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 今日は、知人が初めて講演をするので、見に来て欲しいと誘われ、仕事も匆匆に、神谷町のS大使館へ行った。2時間の長い話に、一瞬、コックリしたが、好評のうちに終了。「ご苦労さんでした」と声を掛けて、そのまま帰って来た。