ショートフィルムフェスとモンゴル作品

  短編映画が元気があって、面白い。
 
 13年目を迎えた、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2011が、盛会のうちに幕を締めた。土曜日、原宿の会場で、国際部門の作品を楽しんだ。同部門は、3000作を超える応募があり、都内の数箇所で、16カ国35作が上映された。作家の個性とともに、各国が抱えている問題や、関心事の違いが分かって新発見がある。
 
 モンゴルからは、「ストップ!温暖化部門」で、ホロルドルジ氏の「dream」が上映された。見逃してしまったが、夢と現実のハザマで、女性を夢の中に捜し求める、といった内容らしい。同監督のショートフィルムは、youtubeで、「abnormal」を見ることが出来る。シリアスな作風のように見える。
 
 グランプリは、ドイツの作家スタイナー監督の「ヘルムートの誕生日」。表彰式(表彰式にも行ったのだ)で、若くて初々しいこの男性監督は、デンマークで映画を学んだと言っていた。デンマーク映画教育が進んでいてスウェーデンなどとともに、北欧映画が高く評価されているのは、同国の教育システムや設備の充実のおかげだ、という話を裏付けるようだった。
 
 昨年の表彰式では、沖縄在住の中学生の監督が、このフェスティバルの総合プロデューサー別所哲也さんから、紹介されて大きな拍手を受けて、ジンとした。
 
 メジャー映画と違って、短編映画(25分以内)は、地域の息遣いが伝わる。まだまだ可能性が膨らむジャンルだと思った。