2026-01-01から1年間の記事一覧

生類憐みの令で島送りになった猫のこと

10年前に、徳川綱吉の生類憐みの令で、伊豆大島に放たれた猫の記録について記したことがある。「大島差出帳」に、江戸時代の元禄2年から宝永5年までの20年、「御放鳥」が行なわれトビ、タカが江戸から大島に運ばれたが、猫が混じっており、宝永4年の…

60万歳の神々と100歳超の古代天皇について

昨日、モンゴル・ニュースの電子版で「日本の百歳以上の長寿者が10万人超に」と、明るい表情をした老人夫婦の写真入りで報道されていた。 「おい、百歳が10万人だってよ」と、リビングの年上の妻に声をかけると、NHKニュースがこのニュースを流していて、…

近江大津京の瀬田の「呉橋」

廃都となった近江大津京は、万葉集でも歌われているが、判を捺したように「うらさびて」、「見れば悲しも」といった表現に終わっている。 667年に天智天皇が飛鳥から近江国(滋賀県大津市)へ移し、5年半で終焉した都の様子は、万葉集では偲ぶことが出来な…

飯豊皇女が眠る北花内大塚古墳が示すもの

古代豪族平群氏は、6世紀に活躍し、記紀に描かれる5世紀の記事は、六世紀以降内容が盛られたとの説が有力と、AIが述べたことについて、早速反論をしてみることにした。AIは根拠として、5世紀に平群谷に古墳を探しても、平群氏の奥津城は見つからない…

文選から仁徳紀を読み解くと

日本書紀にある仁徳天皇と平群木菟が名前を変えた説話について、不思議に思うことがある。生れた日が同じでともに産屋に鳥が入ったので、ササギとツクを交換したと記される。しかし、室内それも産屋に鳥が入るということは、「文選」にもあるように不吉なこ…

ミミズクと名乗った女帝「飯豊皇女」について

平安時代末の「扶桑略記」に「飯豊天皇 二十四代女帝」と記され、「本朝皇胤紹運録」(15世紀)に、「飯豊天皇 忍海女王これなり」とされた五世紀の飯豊(イイトヨ)皇女について考えてみることにした。 古事記には、崩御した清寧天皇に皇后もなく子もなか…

二つ引両紋と天海僧正

明治43年に刊行された国学者黒川真道の全集第4巻に、「天海僧正血統考」という短文があって、休日の午前目を通した。 徳川家康の宗教政策の知恵袋だった謎の天台僧の天海は、会津高田が生地で、足利将軍義澄の落胤説、蘆名家の出身説などが伝えられている…

太子山の斧はラブリュスなのか

夏が終わった。今年も、京へはいけず、祇園祭、五山の送り火も見ることがなかった。藤井乙男の「妙法も舟もややこし大文字」の句を思いつつ、youtubeで送り火のLIVE中継を眺めた。藤井氏は船川未乾が装幀した本の著者であって親しみがあり、また…

大正ロマンと少女カルチャーの絵葉書のこと

妻の祖父(あるいは祖父が面倒を見ていた女性)の遺品に、大正時代つるや画房や古川赤心堂の絵はがきがあり、大事に引き出しに保管してある。 つるや画房は竹久夢二、赤心堂のまがね集は工藤紅洋の絵が売り物だったようだ。 そんな中で、2人の少女が烏帽子…

草の香と古代「草香」氏

「草香」とも表記される古代の「日下」「日下部」の名前は、騎馬文化に関係するのではないかと、2011年に記したことがあった。 モンゴル滞在中、馬に乗って草原を走ると、草の香りがいっそう鼻を打つ、草原には馬の食べる草、食べない草とがあり、遊牧民…

大相撲の土俵と鬼門封じ

大相撲について前に何度か書いて来た。「土俵が45度ずれているわけ」というものを書いた。土俵が、東西南北45度、時計の反対回りにずれているのは、東西の力士で鬼門(北東)―裏鬼門(南西)を封じるためでないか、と2011年の九州場所で思いついたの…

賢治童話とやまねこ座、ぎょしゃ座

2016年に、宮沢賢治の「どんぐりと山猫」に登場する、山猫と馬車別当のコンビについて記したことがある。 彼らの様子をおさらいすると「山猫は黄いろな陣羽織のようなものを着て緑いろの眼をまん円にして立っていました。やっぱり山猫の耳は、立って尖ってい…

森田恒友、今戸精司と三都の美術工芸店舗

AIに質問しつつ、前回記した明治末から大正にかけての、浅井忠、高村光太郎らの美術工芸ショップの動きを整理してみることにした。 東京の「琅玕洞」は京都の「九雲堂」の影響があったのではないか、と聞いてみた。 AIの回答(要旨) 《見事な着眼点です…

九雲堂主人の女将多佳女について

AIとのやりとりで日々を過ごしているが、今回はAI抜きでやってみることにした。かねてから書いている画家森田恒友、彫塑家今戸精司らの、明治末から大正始めにかけての知られざる関西での活動について、新たに判ったことを記すことにした。 明治45年5月…

首里の中山門再び

明治の教科書「中学日本地誌」(金港堂書籍、明治28年)に、掲載されていた沖縄首里の中山門のイラストを巡って、2011年に文章を書いた。イラストの元になった写真を探した際、門の脇に電信柱が立っているものが混じっていたことに気づいて、門の撤去と沖縄…

万葉の「かほどり」はメジロである

鳥について続けて検証してみた。以前、万葉集に登場する「かほどり(貌鳥、容鳥)」を、メジロでないかと書いたことがある。よく見かけるメジロが、万葉集に登場していないのが不思議であり、謎の鳥とされる「かほどり」と生態が似ているので、推定したのだ…

外れてしまったセキレイの種類の推定

以前、セキレイのことを考えて文章にしたことがある。日本書紀、古事記のオノゴロ島の神話に登場するセキレイのことだ。海中に作った島に降り立ったイザナキ、イザナミの2柱の神に、交合を教えるセキレイは、ハクセキレイではないかと。 台湾にも、同じよう…

カマキリを《いぼむしり》と呼ぶ訳

カマキリの別名「いぼむしり」について、AIに尋ねてみた。 2011年、東條操「方言の研究」で知ったカマキリの方言、いぼむしりのことだ。カマキリの呼び方は①いぼむしり系②かまきり系③おがめ系④はいとり系⑤とかげ系⑥とうろう系⑦おこりむし系に分類できる…

「お手に」ついての会話

2013年に猟犬のポーズについて書いた。13世紀のトルコの陶器に描かれた猟犬のポーズと、18-19世紀江戸時代の洋犬図に見られる似たようなポーズについて、「お手の」原型ではないかと。AIに今回も聞いてみた。 私の質問 13世紀初めのセルジュー…

スタンプの謎の騎士はだれ~Brass Rubbingの記念真鍮板

私の書棚には、沢山の小物玩具が散らばっている。ウランバートル土産の小獅子1対、イスファハン土産の青銅製・野生ヤギ、ジャイプールのペンギン人形1対、祖父の遺品の狛犬小像と狛犬印鑑、つるぎ堂の羊のスタンプ、インド製の鹿の南京錠(パドロック)、…

万葉のタニググは月光である~AIとの会話

今度は、2020年10月に書いた万葉集のタニググ(ヒキガエル)の私の解釈をAIに聞いてみることにした。 万葉集に出て来るタニググは、地を這うカエルとして国文学では解釈されているが、タニググは月あるいは、月光と解釈すべきと書いたのだった。 A…

AIにアラビア語の絵本を読んでもらう

2011年10月、水道橋近くの書店(いまはないビブリオ書店)で、アラビア語の龍の小さな本を見つけたものの、アラビア語が難しくストーリーが全くわからないため、越年前に読める人を探し出そう、と決意したことを書いた。 小学館に勤めて辞典を作ってい…

AIに湖龍齋猫の自説をぶつけてみた

「『吾輩は猫である』殺人事件」を再読しているが、やはり面白い。やっと3分の1まで読み進んだ。 AIに、猫にまつわる違う話を振って見た。以前、浮世絵の猫を見て、根拠もなく思い浮かべたことを書いたことがあったので。 私の質問 観賞用のソテツの前で…

「吾輩は猫である」の登場猫たち

左膝のリハビリに行ってきた。もう2年になるので、リハビリセンターの理学療法士の方とも懇意になって、世間話をする。 向こうからAIについて話題にしてきたので、「よく分らないがマニュアル回答の検索エンジンと違って、AIは考えを展開していく別物の…

ヨーロッパミヤマクワガタのAI授業

AIへの質問の仕方が判ってきた。初めの質問にはAIは、通り一遍の答えしか返さない。2問目からの質問で、AIは隠し持つ知識を徐々に披瀝する。AIに質問する場合、子供たちも第一問の回答で満足しては、そこでおしまい。そこから繰り出す質問が大切なの…

植物版画は豪州のエンドウだった

35℃を越える連日の猛暑の中、5月の山野草展示会で買ってきた島路田村草(シマジタムラソウ)が咲き出した。紫の花が穂状についている。シソ科アキギリ属で東海地方特有種、絶滅危惧種Ⅱ類なのだという。 島路の名は、伊勢の島路山から命名されたらしいので…

真脇遺跡のカイツブリ土器~AIの新展開

今回は、2015年に書いた「真脇遺跡出土の鳥形土器はミミカイツブリ」という文章をもとに、AIにきいてみました。 石川県にある縄文遺跡真脇遺跡から出土した「鳥形土器」は高さ9センチ足らず。小さな水鳥がモデルらしい(足の表現がないので)。なんの鳥…

AIにもハマって貰えた《タギとスガの世界観》

AIさんは、梅原猛さんのような過剰な情熱の持ち主なのではないか。私が考えてきた古代日本人の「タギとスガ」の世界観に、食いついてきたので、ちょっと制止したくなった。 古語に凸凹をしめす「たぎたぎしい」という言葉があり、対照的にまっすぐなことを…

だれがコマドリを殺したか~AIの見解

2019年に「マザー・グース」の「だれがコック・ロビンを殺したか」について、書いたことがあります。 「私が殺しました」と雀が答える謎に満ちた歌です。 ミソサザイが殺される儀式がケルト族の伝承にあり、いまも行なわれていることから、ミソサザイが…

トンボ図の比較と秋津島の解釈~AIの思いがけない仮説

AIが自らの思考を発展させる恐るべき頭脳の持ち主であることを実感したのは、今回トンボについて尋ねたときのことだ。 西洋ではトンボの名称は天秤から発生し、モンゴルのトンボも「天秤」の意味なので、ユーラシア大陸に行き渡った古代の星座の知識(天秤…