呉公とムカデ

鎌倉芳太郎の故郷の大獅子舞

やっと、与那原恵「首里城への坂道」をよみだした。 沖縄の恩人、鎌倉芳太郎をえがいているので楽しみにしていたのだが、読出しでいきなり、鎌倉の生地が香川県木田郡三木町(旧・三木郡氷上村)と知って気持ちが別のものに飛んでしまった。 最近気になって…

ムカデと鉱山民俗学の本をとりよせたら

ムカデのおかげで、頭がこんがらがってきた。若尾五雄氏の「黄金と百足・鉱山民俗学への道」(人文書院、94年)をとりよせてよみだしたら、ムカデ資料が沢山でていて、収拾がつかなくなってしまった。 こういう時は、原点へもどるしかない。 ムカデを眷属と…

呉のムカデ橋との奇妙な一致

ムカデ話続き。 蜈蚣=ムカデ=が、呉公=ゴコウ=と表記されている日本最古のものは、古事記だろう。 大国主がスサノオから試練をうける場面。大国主は、蛇の部屋にとじこめられた後、 ムカデと蜂の室にいれられる。 ムカデの表記は、「呉公」。8世紀、「…

呉公にかまれた「奈良の夫人」と、呉公の舞

東京に単身赴任してきた後輩と茶飲話をしていたら、奈良・二上山の麓にすむ奥さんから、ムカデに目の辺りをかまれてはれあがったと、電話があったという。 いわく、奈良県には大きなムカデが生息していて、家の中にまで入ってくるのだそうだ。なにもしなけれ…

呉公とムカデにこだわって伎楽をしらべる

飛鳥、奈良時代に法隆寺や東大寺で披露された仮面劇「伎楽」。 呉公と酔胡従の面 詳しい内容はわからず、正倉院に当時の伎楽面がつたえられている。 うち、「呉公(ごこう)」の面には、岩群青=藍銅鉱などがぬられ、青あるいは緑の顔だった、と前にかいた。…