沖縄の恩人、鎌倉芳太郎をえがいているので楽しみにしていたのだが、読出しでいきなり、鎌倉の生地が香川県木田郡三木町(旧・三木郡氷上村)と知って気持ちが別のものに飛んでしまった。
最近気になっている獅子のことだ。三木町は獅子舞の里でしられる。60頭もの大小の獅子が勢ぞろいする「三木まんで願」が毎年10月に開催されている。
大獅子の長い胴の布には、大きな環が何本もつけられて、中に入った人間がささえている。何人もが胴にはいる獅子舞は、実は北陸地方で主に行われ、沢山の足が出てムカデに見えることから「百足獅子」と呼ばれている。
獅子舞は全国にひろがった代表格。伎楽で、先頭をきって登場する天狗鼻の「治道」もまた王舞、天狗面として残っている。
伎楽の主人公、呉公はどうなったのか? 緑の顔をした 呉公=毘沙門=ムカデ説をとる僕は、毘沙門信仰として栄える一方で、芸能では「ムカデ獅子」という大獅子舞に名前が残ったと考えている。
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うちの猫も、私の獅子狛犬への興味がつたわったか、前足をつっぱって妙な格好をはじめた。