鎌倉芳太郎の故郷の大獅子舞

 やっと、与那原恵首里城への坂道」をよみだした。
 
 沖縄の恩人、鎌倉芳太郎をえがいているので楽しみにしていたのだが、読出しでいきなり、鎌倉の生地が香川県木田郡三木町(旧・三木郡氷上村)と知って気持ちが別のものに飛んでしまった。
 
 最近気になっている獅子のことだ。三木町は獅子舞の里でしられる。60頭もの大小の獅子が勢ぞろいする「三木まんで願」が毎年10月に開催されている。
 
 
 YOUTUBEで、「まんで願」(「結願」のことか)の大獅子をみる。長さ28メートル、重さ250キロもある獅子は、氷上八幡神社のものだった。鎌倉の故郷、氷上村の獅子ではないか。
 
 大獅子の長い胴の布には、大きな環が何本もつけられて、中に入った人間がささえている。何人もが胴にはいる獅子舞は、実は北陸地方で主に行われ、沢山の足が出てムカデに見えることから「百足獅子」と呼ばれている。
 
 
 獅子舞は、飛鳥時代に呉から伝来した「伎楽」がもち込んだ。伎楽は寺で行われたもののあまりに俗っぽいと、平安時代にはすたれて解体され、伎楽の部分部分の芸能が地方にひろがっていったとされる。
 
 獅子舞は全国にひろがった代表格。伎楽で、先頭をきって登場する天狗鼻の「治道」もまた王舞、天狗面として残っている。
 
 伎楽の主人公、呉公はどうなったのか? 緑の顔をした 呉公=毘沙門=ムカデ説をとる僕は、毘沙門信仰として栄える一方で、芸能では「ムカデ獅子」という大獅子舞に名前が残ったと考えている。
 
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 友達の奥さんの獅子舞のお披露目は無事終了。大物女優で日舞家元のY・Aさんが来ていて、奥さんは緊張気味。獅子頭に頭を噛んでもらう計画は頓挫した。
 
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 うちの猫も、私の獅子狛犬への興味がつたわったか、前足をつっぱって妙な格好をはじめた。