2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

シーサーはいちばん愛されている獅子

八重山で世話になった方から、荷造りで送られたシーサーは、我が家の玄関を守っている。 八重山のものでなくて、沖縄本島の壷屋焼のものだろう。感謝の気持ちも籠めて置いてある。 今では、石垣島などの屋根にも見られるシーサーだが、そもそも、宮古、石垣…

モンゴル、沖縄の夕焼け

骨董好きだった知人の形見分けで、都心まで、石灯籠と五輪塔を取りに行った。石灯篭は実家(留守だった)の庭に勝手に置いて、夕陽の中帰宅した。 夏の夕焼け。夕焼けは、夏の季語なのだった。日本では夏の夕焼けが一番美しいから、ということらしい。 上の写…

猛暑に、毛だらけのヤクを想う

この夏の暑さは、全身毛で覆われる動物にとって厄介だ。といっても、わが家の猫のことだが、冷房を入れないことが多いので、陽の当たらない奥の部屋で、グタっと横になって居る。 写真はモンゴルの、ヤク(モンゴル語ではサルラク)。体中長い毛で覆われてい…

古地図で沖縄、モンゴルを探す

古地図は楽しい。上は、ビブリオ書店が神保町にあったころに見つけ、手に入れた「CHINA」(ロバート・K・ダクラス著、1887年ロンドン刊)の付録の古地図だ。 明治20年にあたる。 Loo-choo Is(琉球諸島)のokinawa shima…

万里長城で思ったこと

数年前に、楽しみにしていた万里長城に上った。 感想は、「作った方もたまらなかっただろうな、ふーっ」、だった。僕ら観光客は、深い谷を1人用リフトで上がったあと、屋根のないケーブルカーで急斜面を上がって行った。高所恐怖症の僕は、リフトの鉄パイプ…

落語同様、ラクダは危険な生き物である

三好達治の詩をまねて、モンゴルで「駱駝の瘤にまたがって」みたことがある。駱駝は、畳んだ足を伸ばして立ち上がる。馬と違って、駱駝は背が高いのだ、と今更のように、気付く。2メートル以上の、危ないと思う高さ。直ぐに駱駝を坐らせてもらい、降りた。 …

草原の雲

モンゴルの、雲の模様。下から2番目のように、ふたこぶラクダに似た雲の模様もある。遊牧の人たちには、雲が身近なラクダに見えるのだろうか。 一番上の真ん中の雲は、雨雲。草原では、遥か遠くからでも雨雲が見えて、こっちへ来るのか、外れて通り過ぎるの…

世界を支える亀

沖縄・コマカ島 おもろそうし、によれば、コマカの海で海亀やザン(ジュゴン)を海人が漁で捕まえたという。 ザンは無理だろうが、海亀くらい 見てみたいと僕は、コマカ島の浜で泳いでみたが海流が激しくて、沖に出ることは禁じられ、海亀は見つけようもなか…

牛や山羊が散策していた都市

120万都市になったモンゴルの首都ウランバートルは、車が渋滞する街に変ってしまったが、少し前までは、ごらんのように、牛が大通りを散策する都市だった。 飼い主の姿もなく、スフバートル広場の近くまで、牛や山羊の群れが自由気儘に歩いて通り過ぎた。 夕べには、…

ゾーンモドでの花摘み体験

モンゴルで、恥ずかしい体験をした。ウランバートルの南、ゾーンモドへ、遊びに行った夏のある日。 全山、高山植物が咲いていることに、興奮した細が、ルンルン気分で、数本の花を摘んだのだ。押し花にしようと、日本から持ち込んでいた週刊文春に挟んでいっ…

詩人ボヤンヒシグの青空を想う

美しいモンゴルの空と大地。 商業看板がない景観がいかに美しいか。モンゴルや、韓国の南部の農村地帯を旅した時に痛感した。CMのない世界は、寂しいけれど、美しいに違いない。 昔は、社会主義と資本主義が対立していて、世界は比較的単純だった。中国、…

蠍座とスペースシャトル

モンゴル草原に寝転がって、満天の星を見たのは、貴重な思い出だ。 加藤楸邨にモンゴルの句、 蠍座を戴くや包(パオ)灯りぬ さそりざを いただくや ぱお ひともりぬ という夏の句があるが、モンゴル草原の星は光が荒々しい上、日本では見えないような、小さ…

馬を家族のように思うこと

騎馬の民は、馬を家族のように大切にしている。 「チンギスカーン」というモンゴル製作の映画で馬を刃物で一撃で倒す場面、撒かれたマキビシの上を馬群が疾走し、次々に馬が倒れるシーンがモンゴル人観客の猛反発を浴びた、のを覚えている。 三重県の多度神…

モンゴル草原に道はなかった

モンゴル語には、そもそも道という言葉がなかった。 「ザム」という道を表す言葉はあるが、外来の言葉だという。 草原を馬で行くのに、決まった道は、そもそもなかったのだ。 次第にわだちが出来て、道のようなものとなった。 日本に生まれて、道なんて、あ…

モンゴルの道標

「オンドル・シレートまで、あと、31キロ」。 モンゴル草原の道しるべ。 この意味は、高いテーブル=オンドル・シレートという場所まで、あと、31キロの間、なにもないということだった。 行って知ったモンゴル草原の贅沢は、世界は本来、空と大地と、そ…

寛永通宝は内モンゴルでも

「寛永通宝 」など江戸時代の銅銭が、インドネシアのバリ島で出土していたことが分かった、 と昨日付の読売新聞が報じていた。 #rect-l{position:relative;left:-5px;}http://img.ak.impact-ad.jp/ic/yl/2008/03/l1x1-0d3a1fb758df89fe76286575fa2fbffc9ae8…

失うな草原の耀き

うるわしモンゴル。 新空港が、ウランバートルから1時間の距離の、南の草原に建設されるという。 あわせて、10万人規模の新都市も、空港近くに作るのだそうだ。 ウランバートルには、日本の企業が請け負って地下鉄を建設する。 僕らが胸ときめかせた草原…

蒙古馬渡来ルート

日本に渡ってきた馬は、蒙古馬です。写真は、ウランバートル郊外で撮影したものです。 サラブレッドなど、競馬ウマに比べると、ずんぐりしていますが、大地で育まれた強さ、忍耐力があります。 海をどうやって渡って来たのか、が一時盛んに議論されましたが…

塩を食べに来る鹿

モンゴルのテレルジだったと思う。 夕方、鹿が人家の近くに下りて来て、土を口に入れていた。 「鹿は土を食うのですかぁ」 近くにいたモンゴルの年配男性に、聞くと、 「鹿は、土を食べて、塩分を取っているんです。夕方になると、群で下りて来るんです」 と…

草の香りと騎馬文化

草の香りは、そもそもは草原の生活から発した言葉ではないか。 モンゴル草原で馬を走らす長期滞在の日本人にあったとき、モンゴルで走る時、まず気付くのは強烈な草の香りだ、と話していた。 草にも、馬が食べるものと、食べないものがあり、モンゴル人は香…