馬を家族のように思うこと

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 騎馬の民は、馬を家族のように大切にしている。
 「チンギスカーン」というモンゴル製作の映画で馬を刃物で一撃で倒す場面、撒かれたマキビシの上を馬群が疾走し、次々に馬が倒れるシーンがモンゴル人観客の猛反発を浴びた、のを覚えている。
 
  三重県の多度神社の上げ馬神事で、馬を興奮させるために、腹、尻を撲ったり、下半身を蹴って興奮させ 
氏子ら5人が動物虐待の疑いで書類送検されたニュースは考えさせられた。
 
 壁のような急坂を、高校生ら若者が騎乗した馬が駆け上がり、成功するかどうかで、吉凶を占う。南北朝時代からの神事という。馬の扱いについて、動物愛護団体が以前から問題にしていたとも。
 
 競馬や、流鏑馬のような神事と違って、壁を駆け上がる激しさで、骨折した馬が安楽死させられることも多いという。
 
 モンゴルでは、この手の行事は聴いたことがない。日本とモンゴルでは、馬に対する扱い方が違うと思う。
馬刺しは、モンゴルにはない。(馬肉は、モンゴル西部に住むカザフ人は食べるらしい)フランスを中心とした馬肉を食する文化に対して、中国、韓国の食文化では、馬肉は避けられている。
 
 日本は馬肉について、周辺国と違う食文化を持っていることになる。(美味いけれどね)
 
 今回の神事の、馬の扱いについても独特なのか。どうしたらいいか。司法でなく、地元の人たちが考えて決めるしかない。