蠍座とスペースシャトル

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 モンゴル草原に寝転がって、満天の星を見たのは、貴重な思い出だ。
 加藤楸邨にモンゴルの句、
 
  蠍座を戴くや包(パオ)灯りぬ  さそりざを いただくや ぱお ひともりぬ
 
という夏の句があるが、モンゴル草原の星は光が荒々しい上、日本では見えないような、小さな星まで見えるので星座を探すのに、ひと苦労。蠍座も見つからなかった。(楸邨はホントに蠍座を見つけられたのか)
 
 そのうち、楽しみが見つかった。流れ星だ。
 
「あ、流れ星」「どこどこ」「また、流れた」「見た、見た」
 
 人工衛星を見つけ、今度は関心が、人工衛星に移って行く。結構早く、回っている上、人工衛星は、次々に見つかる。
 
  
 きょう、最後のスペースシャトルが米フロリダ州から打ち上げられた。モンゴル草原に寝転がっている人は、その静かな周回を見ることが出きるのだな、と思うと激しく嫉妬する。