シーサーはいちばん愛されている獅子

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 八重山で世話になった方から、荷造りで送られたシーサーは、我が家の玄関を守っている。
 八重山のものでなくて、沖縄本島壷屋焼のものだろう。感謝の気持ちも籠めて置いてある。
 今では、石垣島などの屋根にも見られるシーサーだが、そもそも、宮古石垣島八重山にはなかった、と山里純一さんが「沖縄の魔除けとまじない」で記している。沖縄でも地域で文化の違いがあるのだな、と思った。
 沖縄といえば、シーサーと、全国で知れ渡って来たが、シーサーが文献に登場するのは、1600年代末から。個々の屋根の上や門柱の上ではなく、村を守るため、城(グスク)に、シーサーが置かれたという。
 火伏せ、つまり火の用心の魔除けだったらしい。
 
 那覇の街を走行中、古そうな、シーサーの片割れを見つけ、急いでシャッターを押したが、「石獅子」とわざわざ書かれていて、地元では、人気者のシーサーと、同じものと認知されていないようで、ちょっと可哀相だった。
 
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モンゴルの街にも、獅子像はある。
 
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 ともに、中国風。モンゴルのオリジナリティに欠けるきらいがある。
 獅子としては、沖縄のシーサーが、本土の狛犬平安時代は、獅子狛犬といったようだ)とも違って良いものだと思う。だいいち、地元で愛されているのが、いちばんだ。