2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

鳥が家に入ったら、柳節

神田神保町にある中国粥と紹興酒の店は、大きな柳が目印になっている。柳は安らぎをあたえてくれるからいい、あくせくしなくていいよと。 しかし、目印になるくらいだから、柳が東京の街中からへっているのだろう。 北京の柳 ちょっと、気分がしずんでいるの…

ハープシコードとワタリガラスの研究家がいた

世界で、ワタリガラスのあつかわれ方は 1 賢い鳥 2 不吉な鳥 に2分されることがわかった。 2 は、とくに欧州。「a bird of ill omen」 として、魔女のように、数世紀にわたって大量に駆逐されたようだ。 ハープシコードに、ワタリガラスの…

竜巻博士に終始してワタリガラスの成果なし

スチュワートさんとの英会話教室は、お互いしりたいことを、きく時間にかわってしまった。 きのうは、米国をおそった巨大竜巻の新聞記事をだして、 「竜巻の規模をさす、EHのHは、HUJITAとある。日本人の名ではないか?」 といきなり、きいてきた。…

ワタリガラスとレクター博士

ネコは片足で体をかくのが普通のことだけど、空をとびながら、片足で体をかく、鳥がいるという。18世紀のギルバート・ホワイトは「セルボーン博物誌」でかいている。ホントなのだろうか。 「高らかな鳴き声もろとも、あおむけにのけぞり、あわや地上へ落ち…

セルボーン博物誌で近所の鳥を照会してみる

「夕風や水青鷺の脛をうつ」 と、与謝蕪村が作句していた18世紀の後半頃、英国南部で、牧師の手つだいをしながら、ギルバート・ホワイトが野鳥を観察していた。 彼の「セルボーン博物誌」(寿岳文章訳、岩波文庫)を古本屋でみつけて、ひろいよみして、愉…

狂言「政頼」にでてくる鷹の小道具

鷹狩は狂言に出てくる。 2006年、大蔵流の茂山千五郎家が40年ぶりに復曲した「政頼(せいらい)」。 地獄に落ちそうになった鷹匠の政頼が、六道の辻で閻魔、鬼どもに鷹狩を教える話だ。 仏の教えのせいで極楽にゆく人が増え、地獄は閑古鳥。閻魔、鬼が…

千葉市美術館で見た「エアー・琵琶」

雨の中、しぶる細とともに、千葉市美術館まで電車とモノレールをのりつぎ、「仏像半島」展を見にいった。 千葉県下の仏像をあつめる展示は2度目らしいが、仏像の特徴がでていて面白かった。千葉では古来、薬師信仰が盛んだったのだという。「七仏薬師」とい…

300年前のイラストレーターに興味津々

和漢三才図会のイラストレーターの悪口をかいたが、このイラストレーターはにくめないところがある。 鷹匠の次の項目は「遊偵」。遊偵という言葉をしらなかった。「志のひのもの」とあり、忍びの者のことだった。念のため「広辞苑」で「ゆうてい」をさがした…

モズに「鷹狩」をさせた信濃の業師

ワシ、フェニックス。シュメル文明からはじまって、世界の神話で太陽を背おってはこぶ鳥は、実在、空想をとわず、巨大で風格のある存在だ。 だから、次の俳句をしって、ちょっと新鮮だった。 かなしめば鵙金色の日を負い来 加藤楸邨 http://ja.wikipedia.org…

ゲノムでわかった亀を幻想する

理化学研が、亀のゲノムをしらべたら、トカゲ、ヘビより、ワニ、トリ、恐竜に近い「進化的起源」をもつことがわかった、そうだ。 また、ハ虫類では初めて、哺乳類に匹敵する臭い受容体を多数もつことを発見したとも。 理系の用語は、まどろっこしいが、亀は…

犬を負ぶった平安時代の犬飼におもうこと

黄金週間の一日、 3家族があつまって、知人宅の庭で恒例のバーベキューをした。 2家族の主人は、はたらきざかりの最中、相ついで、なくなってしまったので、 ご主人たちの、在りし日をしのぶBBQにもなっている。 今年は、猫の話でもりあがった。 みな、…