イエス・キリスト

修学院離宮と東福門院(3)

修学院離宮は当初、上の茶屋と下の茶屋しかなかったが、時代が下って、後水尾天皇と縁が深かった近くの林丘寺の半分を中の茶屋として取り込んだ。 中の茶屋には、楽只軒や客殿など見どころがある。客殿は、仙洞御所北の女院御所の奥対面所から移築したもので…

誰がミソサザイを殺したか

ヨーロッパコマドリの赤い胸毛が、キリスト伝説とつながったことは、もっと古くからのコマドリの赤毛の象徴性が、キリスト教によって変容した可能性がある、のではないか。 ヨーロッパコマドリは、今でも欧州で、ミソサザイと深い関係があり、対で語られるこ…

ヨーロッパコマドリの胸の赤は

血の滴が、かの人の顔の高貴な造作に沿って、したたり流れた。 Droplets were TRICKLING DOWN along the noble features of HIS face. トリクリング ダウン。 トリクル ダウンは、こんな風に使われ…

駆け込み寺とキリシタン

嵯峨野の天竜寺大方丈で、朝こんな、下がり藤の紋を見つけた。 なんだか、紋の上部にある三つ葉の葉柄が、十字架に見える。古いものではなさそうなので、紋を彫ったときにたまたま十字になったのかもしれない。 寺と十字架―。この組み合わせで、ふと鎌倉・東…

9つの目はネストリウス派のイエスか

モンゴル族の祭事用具「9つの目」の起源を想定すれば、常識的には、 1 シャマニズム 2 ラマ教 あたりに落ち着きそうだ。 上掲写真のトゥバのものは、9つの目が、紐で組んだような体裁になっている。まるで、モンゴルで愛好される紐による伝統模様「オルジ…

ヨハネの鷲は教会にゴマンといるらしい

子どものころ、教会の日曜学校に、姉に連れられ通っていたことがあるが、とんと基督教のことを知らない。 昨年末、新しくなった上野の都美術館で「メトロポリタン美術展」を覗いたところ、聖書台を大きな鷲が背負っている、とても迫力のある大理石製の展示物…