2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

スガルと三輪山・鉄採掘団

スガル(蜾蠃)について、これまで、何回か触れてきた。 日本書紀に登場する少子部蜾蠃(チイサコベ・スガル)について、ふと思いついたことがあるので、メモしてみる。 きっかけは、河上邦彦氏の「三輪山と鉄」という文章を読んだことだ(「網干善教先生古…

トタン屋根の猫と電柱の猫

なぜ、土産の埴輪の話になったかというと、猫が書棚の最上段にのぼり、置いてあるものを、前脚で落としているからだ。 フォトスタンドを落とし、皿、鉱石、箱と落としまくり、とうとう埴輪も落ちてきた。 かまって欲しいための示威行動で、捕まえて棚の上か…

奈良土産の関東出土埴輪

奈良土産の埴輪が捨てられない。 小学生の時、母親やきょうだいと奈良観光旅行をしたとき、土産物屋で見つけて、欲しくなったのだ。 「こんなのがいいの?」と皆に言われたのをかすかに、覚えている。 その後、女人埴輪のモデルは、奈良はもちろん、関西地方…

都の兎と冷やし中華の謎がとけた

京の知人は、祇園祭宵山の様子をFACEBOOKに上げていた。「38度を超えて汗だく」だと。昨年同様、函谷鉾、菊水鉾、占出山と回ったようだ。 昨年、祇園祭の宵山の昼、皆で貴船の右源太で川床料理を楽しんだが、店の襖で見つけた兎のデザインの由来が…

蓮の葉の力

葉っぱの力 紀尾井ホール(東京・千代田区)の公演(俚奏楽)で、目を奪われたことがある。小ホールに入ると舞台の淡色の幕の中央に、人の背丈ほどの見事な葉っぱがひとつだけ貼り付けられていたのだ。 その葉が、まるで茶花のように、客人をもてなしている…

クジラのひげの猫じゃらし

日高高萩までドライブし、知人の珈琲店で一休み。庭でねこじゃらしを見つけたので、ことわって1本猫のために折って持ち帰った。 鉢植えの西洋風のねこじゃらし(ラグラス?)を以前猫に試して、全く反応がなかったので、期待していなかったが、猫の興奮度が…

冷やし中華で一人相撲

ランチタイム。先週、大盛冷やし中華を食べた事務所の近所の店に繰り出した。 雨模様で、肌寒かったが、意を決して、大盛冷やし中華を注文することに決めた。前回の注文のなぞを解くためだ。冷やし中華の大盛を食べたのに、「いいよ、いいよ」といわれ料金が…

スガとタギの世界観

きよきよしい、か、すがすがしい、か。 キヨかスガか。結構難しいと考えている。 4、5世紀に但馬を治めた人物、多遅摩清日子(清彦)の呼び方である。渡来した天之日矛が但馬で生んだ子供であり、神功皇后の祖でもある(古事記)。倉野憲司校注「古事記」(…