ランチタイム。先週、大盛冷やし中華を食べた事務所の近所の店に繰り出した。
店の冷房も効いていて、仲間はあたたかい麻婆麺だの野菜タン麺など頼んでいる。ほかのテーブルを見ても、冷やし中華を食べている人はいない。
しかし、なぞは早く解かねば気がすまない。
談笑して待っていると、例のおばさんがお盆に載せて、注文メニューを届けに来た。一目してビックリした。
「え、おばさん、それ何?」
「冷やし中華ランチセット。半チャーハン付きね」
「ち・が・う~」
「間違えましたか」
困った顔をするおばちゃんに
「う~ん、いいやっ」と受け入れた。
近くの古本屋で手に入れた昭和初めの柳宗悦発行の「工藝」。「工藝」の編集室が、問題の中華料理店や、われわれの事務所のほんのご近所にあったことを発見した。