冷やし中華で一人相撲

 ランチタイム。先週、大盛冷やし中華を食べた事務所の近所の店に繰り出した。
 
 雨模様で、肌寒かったが、意を決して、大盛冷やし中華を注文することに決めた。前回の注文のなぞを解くためだ。冷やし中華の大盛を食べたのに、「いいよ、いいよ」といわれ料金が普通盛と同じだった、あのなぞだ。
 
 冷やし中華冷やし中華大盛が、この店では同価格、大盛はサービスなのか、或いは、前回大盛を頼んだが、実際は普通盛りの冷やし中華を間違えて運んで来たので、普通料金だったのか。
 
 店の冷房も効いていて、仲間はあたたかい麻婆麺だの野菜タン麺など頼んでいる。ほかのテーブルを見ても、冷やし中華を食べている人はいない。
 しかし、なぞは早く解かねば気がすまない。
 
 談笑して待っていると、例のおばさんがお盆に載せて、注文メニューを届けに来た。一目してビックリした。
「え、おばさん、それ何?」
冷やし中華ランチセット。半チャーハン付きね」
「ち・が・う~」
 
「間違えましたか」
 困った顔をするおばちゃんに
「う~ん、いいやっ」と受け入れた。
 
 普通盛の冷やし中華より100円高いランチセットの勘定を済ませて、冷やし中華の深みにはまってゆく自分に気づき、これはいかん、と思った。


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 近くの古本屋で手に入れた昭和初めの柳宗悦発行の「工藝」。「工藝」の編集室が、問題の中華料理店や、われわれの事務所のほんのご近所にあったことを発見した。