2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

醜いおなかになったシュメールの神

なんという、醜いおなかになってしまったの。 高校時代、渋谷の書店で背伸びして、seton lloyd著「the art of the ancient near east」という本を買った。なかで、目を引いたのが、メソポタミア文明の初期、シュメール…

美しい野田のオオタカ

野田市在住の野鳥写真家の方から頂いた貴重な、オオタカの写真を、窓辺に飾ってみる。 獲物を見つけて、着地しようとする一瞬なのだろう、美しい鷹に惚れ惚れする。 野田には、オオタカが沢山棲んでいるというから、住民が羨ましい。 野田には「愛宕」という…

英国のチョウゲンボウ

英会話の先生スチュワートさんとモンゴルからドバイ辺りへ、セーカー隼が不正輸出されている話になり、その流れで、ロンドンのタカの話になった。 10数年前の話、ロンドンのパブ周辺に鳩が増えて、店々が困ったことがあったという。みなで鷹飼を雇って、鷹を…

船は隼、鷲であり、コノリでもあった説

舟は、ワシタカに例えられていたのだなあ、沖縄の事物、歴史に触れるにつけて、思うことが多い。 陰暦5月4日に行われてきたハーレー「爬竜船」の競漕。 船は「隼」と言われた。前に紹介した松田毅一少年の「台湾・沖縄の旅」には、昭和10年代の那覇のハー…

人工ミサゴは、危険です

冬、渡良瀬遊水地に出かけたことがある。 年季の入ったバードウォッチャーが多数集まっていた。チェアーを出して、沸かした珈琲を飲みながら、じっと待っている人もいた。 彼らは、ミサゴを待っていた。 先生といわれるベテランがいて、覗いてごらん、と据え…

平安時代の古謡にクチが出てきた

仁徳紀に、日本の放鷹が「倶知(クチ)」という鳥で始まったと記されていること、そのクチは中国でハヤブサの別称「鹘(コツ)」であること、仁徳紀の鷹狩はハヤブサで行われたものだろうと、以前に書いた。 その後、東洋史学の白鳥庫吉(くらきち)氏の論文…

カワイイ雉子の正体は

箱根のゴルフ場に、かわいい雉子がー。 上空には、ワシタカ類が2羽、翼を広げ悠々と飛んでいた。 最近、箱根の山に猪や鹿が増えたので、このゴルフ場では周囲5キロにネットを張って猪が入らないようにしている。猪はミミズを食べるため、グリーンの芝を鼻…

やっぱりね、トビはトビでなかった

遊びせんとや生まれけむ、の「梁塵秘抄」の374番の雑首に、こんなのがあった。 勝れて速きもの、鷂(はいたか) 隼 手なる鷹、瀧の水、山より落ち来る柴車、三所五所に申す言。 意訳すると、この世でひときわ速いのは、ハイタカという鷹、ハヤブサ、手に…