この印は、猫ではないだろうか。
本の奥付にはられた著者検印で、猫を発見した。
丸い目、そばだてた耳、立った尻尾。
これは猫だろう。
だが、前足が1本。
細の実家から引き取った本を整理して見つけた。
ほかに、
奥付の検印をみると、こちらは
「草」の略字の「艸」と、顔のようにデフォルメした「平」。
昭和二年の印の、「平」が、
昭和十七年には、猫の顔と一本の前足に変わり、
昭和二年の印の「艸」が
昭和十七年には、猫の胴と尻尾に変形した、と解釈できそうだ。
漱石の弟子らしい印鑑!
写真追加です。
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