森田草平のネコ印鑑

この印は、猫ではないだろうか。
 
本の奥付にはられた著者検印で、猫を発見した。
 
夏目漱石の弟子、森田草平の著書「夏目漱石」(昭和17年、甲鳥書林)。
 
 
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丸い目、そばだてた耳、立った尻尾。
 
これは猫だろう。
 
だが、前足が1本。
 
 
 
細の実家から引き取った本を整理して見つけた。
 
ほかに、
 
「明治大正文学全集第二十九巻 森田草平篇」(昭和二年、春陽堂)があったので、
 
奥付の検印をみると、こちらは
 
「草」の略字の「艸」と、顔のようにデフォルメした「平」。
 
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昭和二年の印の、「平」が、
 
昭和十七年には、猫の顔と一本の前足に変わり、
 
昭和二年の印の「艸」が
 
昭和十七年には、猫の胴と尻尾に変形した、と解釈できそうだ。
 
 
漱石の弟子らしい印鑑!
 
 
 
 
 写真追加です。
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