蛙の装幀

五輪女子ボクシングで金メダルを獲った日本の大学生が、「カエル」が好きだというので興味を覚えた。 長塚節「土」を調べていて、昭和16年に改版された春陽堂の単行本の表紙が「蛙」の絵に変わったのに気づいたところだった。装幀、絵は平福百穂とも縁のあ…

ヒキノカサが咲いた

朝、細が声を上げている。 足を運ぶと、鉢を持っている。 ヒキノカサの花芽からついに小さな黄色の花が開いたのだ。 昨年10月24日の山野草の展示会に付き合って、蛙の形の葉っぱが気に入って買ったものだ。キンポウゲ科の植物だった。 11月18日、鉢…

蛙と富士の取り合わせ

今年の正月、細が玄関の棚に活けた花に、我がヒキノカサ(蛙の傘)の小鉢も添えられていた。(来客が少なかったせいか、誰にも注目されなかったが)。 玄関正面には、正月らしく富士山のリトグラフ。 富士山と蛙。この取り合わせは、 富士山と蛙の詩人、草野…

ヒキノカサの植え替え

ひと月前に買った、野草の蛙の傘(ひきのかさ)がすくすく育ってきたので、鉢を植え替えることにした。 といっても、やり方が分からないので、細に援軍を頼んだ。 わが家になかった「鹿沼土」を買いに出て、家にある腐植土とともに、新しい鉢に入れて、植え…

地の果てまで這うヒキガエル

出雲神話や万葉集に登場するヒキガエルは、「国土の隅々まで知り尽くした動物」と見られている。ちょっと、分かりにくい。 ヒキガエルは、万葉集の2首にタニグクの名称で登場する。 1)山上憶良が、家族を見捨てて暮らす男(たち)を諭す歌(巻5-800…

物知りのヒキガエル

蛙の傘(ヒキノカサ)という小さな野草は、茎が日に日に伸びている。結構逞しいかもしれない。 カエルは愛嬌があって好ましい。確か、チベット近くの岷江沿いの岸壁に、カエルの大きな絵が残っていて、この辺の少数民族が古代からカエルの信仰を持っていたと…

蛙の傘を択んだ

細に付き合って、植物園近くで開催されている「山野草の展示会」について行った。ホトトギス、ダイモンジソウ、エビネ、トリカブト、各種のノギク、スゲと、愛好家が出品した自慢の小鉢が並んでいた。 私は、モウコノギクという、モンゴルの名がついた青色の…